社会
モロッコが海水淡水化プラントを拡大 再生可能エネルギーで稼働へ
関連ワード:高校地理 乾燥地域と水資源 中1理科 水溶液と浸透 高校化学 浸透圧 H2O
要点(監修AIの解説)
干ばつに悩むモロッコが海水淡水化プラントを拡大し再エネで稼働へ。淡水化の主流・逆浸透法は加圧に大量の電力を使うのが弱点で、太陽光・風力との組み合わせが解決策に。水資源×エネルギーのモデルケース。
解説
北アフリカのモロッコが、海水淡水化プラントを拡大し、再生可能エネルギーで稼働させる計画を進めている。モロッコは慢性的な干ばつに悩まされており、農業用水と飲料水の確保が国家的な課題となっている。
海水淡水化の主流は「逆浸透法(RO法)」だ。通常、濃度の薄い水と濃い水を半透膜で仕切ると、薄い側から濃い側へ水が移動する(浸透)。逆浸透法では海水側に浸透圧を上回る高い圧力をかけ、水分子だけを膜の反対側へ押し出して真水を取り出す。この加圧に大量の電力が必要なことが淡水化の最大の弱点で、化石燃料で動かせばコストもCO2も膨らむ。そこで日射条件に恵まれたモロッコは、太陽光や風力で淡水化を動かす組み合わせに踏み出した。
モロッコはもともと、世界最大級の集光型太陽熱発電所「ヌーア」を建設するなど再エネ先進国として知られる。「水不足×再エネ大国」という条件が重なる国の戦略は、気候変動時代の水資源問題のモデルケースとして世界が注視している。