情報
脳とコンピュータを直結するBMI 脳波×AIが拓く医療と「神経権利」
要点(監修AIの解説)
脳波×AIで考えるだけで機械を操作。医療を変える一方、「内心の自由」を守る神経権利の議論も始まる。
解説
脳とコンピュータを直接つなぐ技術「ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)」が、医療の最前線で進んでいる。脳の活動(脳波など)を読み取り、AIで解析することで、手足を動かせない人が「考えるだけで」機械やコンピュータを操作できるようになる。慶應義塾大学の牛場潤一教授らは、脳卒中後のリハビリへの応用などを研究している。
一方で、この技術は脳の信号という「最も私的な情報」を扱うため、新しい倫理的な課題を生む。たとえば、心の中で考えただけの内容が読み取られたり、外部から脳活動に介入されたりする可能性だ。そこで、「内心の自由」を守る新しい人権として、「ニューロライツ(神経権利)」を法的に保障すべきだという議論が世界で始まっている。
技術が「できること」を広げれば広げるほど、「やってよいか」を社会が決める必要が出てくる。科学の進歩と人間の尊厳をどう両立させるか——理系と文系をまたぐ、これからの大きな問いだ。