社会
国無形民俗文化財「チャグチャグ馬コ」 華やかな装束で約60頭が行進
要点(監修AIの解説)
農耕馬への感謝が起源の伝統行事「チャグチャグ馬コ」。形に残らない文化を受け継ぐ無形民俗文化財とは何かを考える。
解説
岩手県に伝わる「チャグチャグ馬コ」が行われ、色鮮やかな装束で飾られた約60頭の馬が行進した。国の無形民俗文化財に指定されている、初夏の風物詩だ。
「チャグチャグ」という名は、馬につけた鈴が歩くたびに鳴らす音に由来する。かつて農作業に欠かせなかった馬に感謝し、その健康を願って神社に詣でる行事が起源とされ、人と馬が共に暮らしてきた東北の農耕文化を今に伝えている。
無形民俗文化財とは、祭りや年中行事、芸能のように「形には残らないが、世代を超えて受け継がれてきた文化」を指す。機械化で農耕馬が姿を消した現代でも、こうした行事は地域の人々の手で守られ、土地の歴史と暮らしの記憶を未来へとつないでいる。文化を「残す」とは、モノだけでなく、人の営みそのものを受け継ぐことでもある。