理科
植物の「声」を聞き続ける — ナノ薄膜電極で電気信号を計測
要点(監修AIの解説)
植物の微弱な電気信号を、傷つけずに長期間計測できるナノ薄膜電極を開発。農業や植物研究への応用が期待される。
解説
東京科学大の研究チームが、植物が出すごく小さな電気信号を長期間にわたって計測できる、ナノメートル単位の極薄(ごくうす)の薄膜電極を開発した。植物には動物のような神経はないが、傷つけられたり乾燥したりすると、体の中で電気信号を伝えて状態の変化に反応していることが知られている。これまでは硬い電極を刺すと植物を傷つけてしまい、長く観察するのが難しかった。
新しい電極は柔らかく薄いため、葉にそっと貼るだけで植物を傷つけずに『声』を聞き続けられる。水不足や病気のサインを早く捉えられれば、農業で水やりや対策のタイミングを最適にできる。生物で習う『刺激と反応』や『細胞膜のはたらき(イオンの出入りで電位が生まれる)』が、植物にも当てはまることを実感できる研究だ。