理科
骨になる前、細胞はどう動く? 軟骨形成の“司令塔”Sox9の謎に迫る
要点(監修AIの解説)
軟骨形成を制御する司令塔タンパク質Sox9の、細胞レベルでの役割を解明。発生のしくみ理解や再生医学への応用に期待。
解説
私たちの骨の多くは、生まれる前にまず『軟骨』の型ができ、それが後から硬い骨に置きかわってできていく。東京科学大のチームは、この軟骨ができるときに細胞をまとめる“司令塔”としてはたらくタンパク質『Sox9』が、細胞の動きをどのように制御しているのかを細胞レベルで詳しく調べた。
Sox9は、どの細胞を軟骨にするのかを決めるスイッチのような役割を持つ。その仕組みが明らかになったことで、生まれつきの骨格の異常がなぜ起きるのかの理解や、すり減った軟骨を再生する医療(再生医学)への応用が期待される。生物で習う『細胞の分化(同じ遺伝子を持つ細胞が役割ごとに変わること)』や『遺伝子のはたらき』の、生きた具体例として面白いテーマだ。