理科
天の川銀河の中心ブラックホール、2万年前から「風」を吹かせていた ― 50年来の謎に迫る
要点(監修AIの解説)
私たちの銀河の中心にある超大質量ブラックホール『いて座A*』が、少なくとも2万年にわたってガスの流れ(アウトフロー)を噴き出している証拠が見つかった。
解説
私たちの住む天の川銀河の中心には、太陽の約400万倍もの質量を持つ『超大質量ブラックホール』があり、『いて座エースター(Sgr A*)』と呼ばれています。ブラックホールは光さえ抜け出せないほど重力が強い天体ですが、そのまわりではガスが激しく動いています。
最新の観測から、このいて座A*が少なくとも2万年前から、周囲に向けてガスの『風(アウトフロー)』を吹き出し続けている証拠が見つかりました。ブラックホールは何でも吸い込むイメージがありますが、飲み込みきれなかった物質やエネルギーの一部を、逆に外へ噴き出すことがあるのです。
この『風』は、銀河の中心付近で新しい星が生まれるのを抑えたり、ガスの分布を変えたりして、銀河全体の進化に影響すると考えられています。ブラックホールが『吸い込む』だけでなく『吹き出す』ことで銀河と関わり合っている――約50年前から議論されてきた謎に、一歩迫る成果です。
出典:sorae.info