理科
はやぶさ2、小惑星「トリフネ」の超高速フライバイに成功
要点(監修AIの解説)
JAXAの探査機はやぶさ2が7月5日、小惑星トリフネのそばを秒速約5kmで通過しながら観測する「超近接フライバイ」に成功した。
解説
小惑星リュウグウのサンプルを地球に届けたJAXAの探査機「はやぶさ2」が、拡張ミッションの大きな山場を越えた。2026年7月5日、小惑星「トリフネ」(2001 CC21)のすぐそばを通過しながら観測する「フライバイ探査」に成功したのだ。
フライバイとは、天体の周回軌道に入らずに高速で通り過ぎながら観測する手法。今回のはやぶさ2は秒速約5km(時速約1万8000km)という猛スピードでトリフネに接近し、わずか約1kmという至近距離での撮影に挑んだ。新幹線の約60倍の速さですれ違いながら小さな的にカメラを向け続ける、極めて高い航法誘導の精度が求められる挑戦だった。
この成果は、将来地球に衝突する恐れのある小惑星を調べて備える「プラネタリーディフェンス(地球防衛)」にもつながる。危険な小惑星が見つかったとき、素早く接近して性質を調べる技術の実証になるからだ。
はやぶさ2の旅はまだ終わらない。最終目的地は直径約30mの超小型小惑星「1998 KY26」で、到着予定は2031年。打ち上げから17年に及ぶ長期ミッションの後半戦が続いている。
出典:sorae.info