理科
「危険生物」はなぜ危険?毒やトゲに隠された生き残り戦略
要点(監修AIの解説)
愛媛・面河山岳博物館の特別展をきっかけに、生物がもつ毒・トゲ・擬態などの『防御と捕食の戦略』を進化の視点で考える。
解説
『危険生物』と聞くと怖い存在に思えますが、その毒やトゲ、派手な色は、生き物が厳しい自然を生き抜くために進化させてきた『戦略』です。愛媛県久万高原町の面河山岳博物館が開館35周年を迎え、人気だった『危険生物』展を振り返る特別展を開催中で、身近な自然のなかの危険生物にも注目が集まっています。
生物の『危険さ』は、大きく2種類に分けられます。ひとつは獲物をしとめるための『攻撃』(ヘビやハチの毒など)、もうひとつは食べられないための『防御』(毒ガエルの毒、ハチの警告色など)です。
特に面白いのが『警告色(アポセマティズム)』という考え方。毒をもつ生き物がわざと目立つ色をしているのは、『自分は危険だぞ』と捕食者に覚えさせ、襲われないようにするためです。さらに、毒がないのに毒のある種にそっくりな見た目をまねる『ベイツ型擬態』という戦略もあります。
こうした特徴は、たまたまではなく『自然選択(自然淘汰)』の結果です。生き残って子孫を残せた個体の特徴が世代を重ねて広がる——危険生物は、進化のしくみを目で見て学べる格好の教材なのです。