理科
巨大星団オメガ・ケンタウリで「恒星質量ブラックホール」を初発見
関連ワード:万有引力 ケプラーの法則 ブラックホール 球状星団 天体観測
要点(監修AIの解説)
ハッブルとジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の観測から、天の川銀河最大の球状星団で太陽の約4.46倍の質量のブラックホールが見つかった。
解説
天の川銀河で最大の『球状星団』オメガ・ケンタウリの中に、初めて『恒星質量ブラックホール』が発見されました。ハッブル宇宙望遠鏡の20年以上にわたる観測と、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)の最新データを組み合わせた成果です。
ブラックホールは光さえ出さないため、直接見ることはできません。ではどうやって見つけたのか——ポイントは『周りの星の動き』です。ある恒星(太陽の約0.78倍の質量)が、目に見えない何かの重力に引かれて公転していることが分かり、その軌道を計算すると、相手は太陽の約4.46倍の質量をもつブラックホールだと突き止められました。公転周期はなんと約94年で、これは見つかっているブラックホール連星のなかで最も長い周期です。
ここで使われているのが、高校物理で学ぶ『万有引力』と『ケプラーの法則』の考え方です。星の軌道(周期と大きさ)が分かれば、見えない天体の質量を割り出せる——直接見えなくても、運動から正体を推理できるのが物理学の強力なところです。
NASAは2026年8月に新型のナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡の打ち上げを予定しており、こうした『隠れたブラックホール』がさらに多く見つかると期待されています。
出典:sorae.info