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「わかり合えない相手」とどう生きるか——ローティの哲学が問うもの
要点(監修AIの解説)
分断が深まる時代に、共通の前提がなくても人が共に生きる可能性を問うたローティの思想。現代文・小論文で問われる『他者と正しさ』を考える。
解説
SNSでは毎日のように『どちらが正しいか』の言い争いが起きています。価値観がバラバラで、『共通の前提』がない社会で、私たちは意見の違う相手とどう向き合えばいいのでしょうか。この問いに生涯取り組んだのが、アメリカの哲学者リチャード・ローティです。2026年に刊行された朱喜哲(ちゅ・ひちょる)著『バラバラな世界で共に生きる』が話題を集めています。
ローティの立場は『反基礎づけ主義』と呼ばれます。『これが絶対に正しい』という揺るがない土台(真理)を探すのではなく、人と人との『会話(対話)』を続けることそのものに希望を見いだそうとしました。大切なのは『相手を論破して黙らせること』ではなく、『わかり合えない他者を、敵にしないこと』だと彼は考えます。
彼のキーワードが『連帯(solidarity)』です。異なる立場の人でも、『他人の痛みを自分のことのように想像する力』があれば共に生きられる——共通の正解がなくても、想像力でつながれるという考え方です。
『正しさとは何か』『他者とどう共存するか』は、大学入試の現代文や小論文でも頻出のテーマ。答えのない問いを自分の言葉で考える練習として、ローティの思想はとても良い出発点になります。