情報
AIは何を見て材料を選んでいるのか(東京科学大)
要点(監修AIの解説)
2,681種類の無機材料を学習させたAIが、何を手がかりに光学特性を予測しているのかを読み解く解析手法を開発。AIが自分で似た材料をグループ分けし、重要な元素や原子配列と特性の関係を見つけていた。
解説
東京科学大学 総合研究院 フロンティア材料研究所の高橋亮准教授らが、「AIが材料の性質を予測するとき、何を手がかりにしているのか」を読み解く新しい解析手法を開発した。
研究では2,681種類の無機材料をAIに学習させたうえで、その判断の中身を解析している。その結果、AIは自動的に似た材料をグループにまとめ、「重要な元素」や「原子の並び方と目的の性質との関係」を自分で見つけ出していることが分かった。
これまでの材料研究のAIは、硬さや融点のように「一つの数値で表せる性質」を当てることが中心だった。今回はそれより複雑な、「さまざまな色の光にどう反応するか」という光学特性の予測に踏み込んでいる。そのうえでAIの判断そのものを解釈できるようにした点が新しい。
AIの答えが当たっているかどうかだけでなく、「なぜそう答えたのか」を人間が確かめられるかどうかは、AIを道具として信用してよいかを決める分かれ目になる。当たっているように見えて理由が説明できないなら、外れたときに直しようがないからだ。
論文DOI: 10.1002/aidi.202600007。なお、使われたAIの具体的な手法名は公開情報には書かれていない。