社会
日本のトップ10%論文は世界4位から13位へ。科学技術・イノベーション白書
要点(監修AIの解説)
文部科学省が2026年版の科学技術・イノベーション白書を公表。被引用数トップ10%論文の順位が世界4位から13位に落ちたことなどを示し、10年以内に3位を目指すとした。
解説
文部科学省は2026年7月27日、科学技術・イノベーション白書を公表しました(7月7日に閣議決定)。今年のテーマは「科学とビジネスの近接化」です。研究の成果がまず生まれ、時間をかけて製品になる、という順番ではなく、科学と事業が絡み合いながら同時に進むようになった、という見方を示しています。
白書が挙げた数字のうち、特に大きく扱われたのは次の3つです。
・他の論文に引用された回数が上位10%に入る「トップ10%論文」の数で、日本の順位は世界4位から13位に下がった
・人口あたりの博士号取得者は、主要国のおよそ3分の1にとどまる
・政府の研究開発投資は2026〜2030年度で60兆円、官民あわせて180兆円を目標とする
そのうえで、トップ10%論文の順位を10年以内に世界3位まで戻すという目標を掲げました。
科学が事業につながった例として、ノーベル賞を受けた坂口志文氏(大阪大学・制御性T細胞の発見。自己免疫疾患やがん免疫療法に応用)と、北川進氏(京都大学・金属有機構造体MOFの開発。気体の貯蔵や分離に使われる)が紹介されています。
第7期基本計画の柱として、知の基盤としての科学の再生、戦略技術への集中、経済安全保障とイノベーションの接続、イノベーション・エコシステムの高度化、科学外交の推進、ガバナンス改革の6つが挙げられました。