理科
同じ肝臓なのに、入り口側の細胞ほど鉄をため込んでいた
関連ワード:中学理科・生物 高校生物・代謝 高校化学・酸化還元 Fe
要点(監修AIの解説)
細胞の中の鉄と酸素を同時に見る蛍光技術をつくり、生きたマウスの肝臓で細胞ごとの違いを確かめた。
解説
2026年8月14日、東京科学大学が発表した。細胞の中で実際に使われている鉄と、酸素の状態を同時に観察できる蛍光技術「LiON」をつくったという発表である。
これまでの方法では、細胞の中の鉄を「いま使える鉄」と「しまってある鉄」に分けて見ることができなかった。細胞を一つずつ追いかけることも難しかった。今回の技術では、生きている体の中で、細胞ひとつひとつの鉄と酸素の状態を調べられるようになったとしている。
マウスの肝臓を観察したところ、同じ一つの肝臓の中でも場所によって違いがあった。血液が入ってくる側(門脈側)の細胞は、出ていく側(中心静脈側)の細胞よりも鉄をため込みやすく、鉄による酸化ストレスの影響も受けやすかった。これを体の中で確かめたのは初めてだという。
「肝臓」とひとまとめに呼んでいる臓器の中でも、細胞が置かれている場所によって性質が違う。平均を見ているだけでは分からないことがある、という話でもある。