国語
生後6か月で母音、1年で子音を覚える。最初に覚えた発音の癖が最後まで残る(国立国語研究所)
要点(監修AIの解説)
国立国語研究所が2026年8月27日、方言のアクセントが標準語でも残る理由を解説する記事を公開。赤ちゃんが最初に覚える音の特徴ほど、大人になっても失われにくいという。
解説
国立国語研究所は2026年8月27日、「ことばの疑問」シリーズで、窪薗晴夫氏(神戸大学・国立国語研究所名誉教授)による「標準語を話しているつもりでも方言のアクセントが出てくるのはなぜですか」という記事を公開した。
記事によると、地方出身者が後から覚えた標準語(第二言語=L2)を話すとき、生まれ育った土地の方言(第一言語=L1)の特徴が無意識に出てしまう現象を「母語の干渉」と呼ぶ。これは日本人が英語を話すときに「日本語訛り」が出る現象と同じ性質だという。鹿児島方言話者の例として、「昨日」を正しいkiNOoではなくKInooと発音したり、「ロンドン」をROndonではなくRONdonと発音したりする傾向が挙げられている(大文字は高く発音する部分)。
この干渉が最も出やすいのは、単語の意味よりも、アクセントやイントネーションなどの「プロソディー」だという。赤ちゃんは生まれてすぐにプロソディーを感じ取り始め、生後6か月ごろに母音の体系を、生後1年ごろに子音の体系を身につけ、そのあとで語彙を増やしていく。記事は「三つ子の魂百まで」という諺の通り、最初に獲得したものほど失われにくいとし、最も早く覚えるプロソディーの干渉が最後まで残ると説明している。