被子植物の分類(単子葉類・双子葉類)
被子植物はさらに単子葉類と双子葉類に分けられます。子葉・葉脈・根・茎の特徴で見分けます。
基本知識
双子葉類 (Dicotyledons): アブラナ・タンポポ・ヒマワリ・サクラなど
・子葉: 2枚
・葉脈: 網状脈(網目状)
・根: 主根と側根
・茎の維管束: 輪のように環状に配列
単子葉類 (Monocotyledons): イネ・トウモロコシ・ユリ・チューリップ・ツユクサなど
・子葉: 1枚
・葉脈: 平行脈(平行)
・根: ひげ根(細く多数)
・茎の維管束: 散在(バラバラに分布)
双子葉類はさらに合弁花類(花弁がくっつく。アサガオ・タンポポ)と離弁花類(花弁が離れる。アブラナ・サクラ)に分けられます。
子葉 (cotyledon)(種子が発芽したときに最初に出る葉)
網状脈 (netted venation)(葉脈が網目状。双子葉類)
平行脈 (parallel venation)(葉脈が平行。単子葉類)
主根と側根(中央の太い根とそこから伸びる細い根。双子葉類)
ひげ根(同じくらい細い根が多数。単子葉類)
維管束 (vascular bundle)(水や養分の通る管の束。道管と師管)
深掘り (背景・意義)
4つの特徴(子葉・葉脈・根・茎の維管束)は連動しています。双子葉類は子葉2枚 → 網状脈 → 主根・側根 → 維管束は環状、と一貫しており、進化的に関連した特徴です。
双子葉類は世界の植物約75%を占め、私たちが食べる野菜の多く(トマト・ナス・大根・ニンジン・キャベツ)も双子葉類です。一方、単子葉類には主食となる穀物(イネ・コムギ・トウモロコシ)が多く、人類の食料生産を支えています。
イネ科の単子葉類は風媒花が多く、花弁が退化している(目立たない)のが特徴です。逆に双子葉類のサクラやアブラナは虫媒花で、昆虫を呼ぶため花弁がカラフルです。
道管(根から葉へ水を運ぶ)は維管束の内側、師管(葉から全体へ養分を運ぶ)は外側にあります。これも双子葉・単子葉ともに共通の構造です。
- 双子葉類: 子葉2・網状脈・主根側根・維管束環状
- 単子葉類: 子葉1・平行脈・ひげ根・維管束散在
- 双子葉=サクラ・アブラナ・タンポポ
- 単子葉=イネ・トウモロコシ・ユリ・チューリップ
- 合弁花類(アサガオ)と離弁花類(サクラ)
- 道管=水・師管=養分の通り道
- 4つの特徴は連動する
注意点 (混同しやすい)
① 子葉2枚=双子葉類、1枚=単子葉類。② 葉脈網状=双子葉、平行=単子葉。「もうじょうみゃく」「へいこうみゃく」の漢字に注意。③ 主根+側根(双子葉)とひげ根(単子葉)の対応を逆にしない。④ 道管(水)と師管(養分)の役割を混同しない。「みず=どうかん」と覚える。
練習
- イネは単子葉類と双子葉類のどちらか。
- 双子葉類の葉脈の様式を何と呼ぶか。
- 水を根から葉へ運ぶ管を何と呼ぶか。