中学 / 動物の分類と進化 3 / 6

動物の生活と食物・呼吸器官

動物の生活と食物・呼吸器官

動物は食べ物の種類で草食・肉食・雑食に分けられ、それぞれ歯や目の位置に特徴があります。呼吸器官も生活場所に応じて違います。

基本知識

歯のつくり:
草食動物(ウシ、ウマ): 門歯(草を切る)と臼歯(すりつぶす)が発達。犬歯はほとんどない。
肉食動物(ライオン、オオカミ): 犬歯(獲物を捕らえる)と裂肉歯(肉を裂く)が鋭く発達。
目の位置:
草食動物: 目が顔の側面視野が広く敵を発見しやすい(立体視は狭い)。
肉食動物: 目が顔の正面立体視できる範囲が広く距離をはかれる(狩りに有利)。
呼吸器官:
・魚類: えら(水中の溶存酸素を取り込む)
・両生類: 幼体えら、成体は肺と皮膚
・は虫類・鳥類・ほ乳類:
・昆虫類: 気管(気門から空気を取り入れ)

📘 重要用語
門歯(前歯。物を切る役割。草食で発達)
犬歯(牙。獲物を捕らえる。肉食で発達)
臼歯(奥歯。すりつぶす。草食でとくに発達)
裂肉歯(肉を裂く歯。肉食動物の特徴的な歯)
反すう(一度飲み込んだ食物を口に戻して再び噛む。ウシ・ヒツジ)
立体視(両目で同じ物を見て距離をはかる視覚)

深掘り (背景・意義)

歯の違いは食べ物への適応の結果です。植物の細胞壁(セルロース)はかたく、消化しにくいため、草食動物は長い消化管微生物との共生を進化させました。ウシは4つの胃をもち、反すうでくり返し草をすりつぶし、第1胃の微生物がセルロースを分解します。
一方、肉は栄養価が高く消化しやすいので、肉食動物の消化管は短くて済みます。
目の位置の違いは「食べる側」と「食べられる側」の戦略の差を表します。獲物のシマウマは360度近い視野で敵を察知し、捕食者のライオンは前方の獲物との距離を正確にはかる──進化が体のつくりに刻まれています。
ヒトは雑食で、門歯・犬歯・臼歯すべてが発達し、立体視もできる正面の目をもちます。

💡 ポイント
  • 草食=門歯・臼歯発達、目が側面、長い消化管
  • 肉食=犬歯・裂肉歯発達、目が正面、短い消化管
  • ウシは4つの胃で反すう→セルロース分解
  • 魚=えら、両生(成体)=肺+皮膚、爬虫鳥哺乳=肺、昆虫=気管
  • 気管は気門から空気を取り入れる
  • 立体視=距離を測れる(肉食有利)
  • 視野の広さ=敵発見に有利(草食有利)

注意点 (混同しやすい)

歯の役割=門歯(切る)・犬歯(刺す)・臼歯(すりつぶす)の3種類。② 反すうはウシ・ヒツジ・ヤギなど、ウマやウサギには行わない(後腸発酵)。③ 昆虫の呼吸は肺ではなく気管。④ えら気管は別物。えらは水中、気管は空気中。

練習

  1. 草食動物と肉食動物で、目の位置の違いを答えなさい。
  2. ウシのように一度飲み込んだ食物を口に戻して噛むことを何というか。
  3. 昆虫類の呼吸器官の名前を答えなさい。
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このレッスンのQ&A

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