火山と火成岩
地球内部の熱で岩石がとけたマグマが地表に噴き出す現象が火山活動です。マグマの性質によって火山の形や噴火の様子が大きく変わります。
基本知識
マグマが地表に出てきたものを溶岩といいます。マグマに含まれる二酸化ケイ素(SiO₂)の割合が大きいほどねばりけが強く、噴火は爆発的になります。逆にSiO₂が少なくねばりけが弱いマグマはおだやかに流れ出します。
火山の形は3種類に分けられます。盾状火山(ねばりけ弱い・マウナロアなど)、成層火山(中程度・富士山・桜島)、溶岩ドーム(ねばりけ強い・昭和新山・雲仙普賢岳)。
マグマが冷えて固まった岩石を火成岩といい、地表付近で急に冷えた火山岩と地下深くでゆっくり冷えた深成岩に分かれます。
📘 重要用語
マグマ(地下で岩石がとけた高温の流動体。約900〜1200℃)
火山岩(マグマが地表近くで急冷。斑状組織。流紋岩・安山岩・玄武岩)
深成岩(マグマが地下でゆっくり冷却。等粒状組織。花こう岩・閃緑岩・斑れい岩)
斑状組織(細かい石基の中に大きな斑晶が散らばる組織。火山岩の特徴)
等粒状組織(同じくらいの大きさの結晶がぎっしり並ぶ組織。深成岩の特徴)
無色鉱物・有色鉱物(セキエイ・チョウ石は無色/クロウンモ・カクセン石・キ石・カンラン石は有色)
マグマ(地下で岩石がとけた高温の流動体。約900〜1200℃)
火山岩(マグマが地表近くで急冷。斑状組織。流紋岩・安山岩・玄武岩)
深成岩(マグマが地下でゆっくり冷却。等粒状組織。花こう岩・閃緑岩・斑れい岩)
斑状組織(細かい石基の中に大きな斑晶が散らばる組織。火山岩の特徴)
等粒状組織(同じくらいの大きさの結晶がぎっしり並ぶ組織。深成岩の特徴)
無色鉱物・有色鉱物(セキエイ・チョウ石は無色/クロウンモ・カクセン石・キ石・カンラン石は有色)
深掘り (背景・意義)
日本には約111の活火山があり、世界の活火山の約7%が集中しています。これは日本列島が4つのプレートの境界に位置し、沈み込んだプレートからマグマが発生しやすいためです。
火山は災害を起こす一方で、温泉、地熱発電、肥沃な土壌、観光資源など恩恵ももたらします。火山ガラスを多く含む軽石や火山灰は遠くまで運ばれ、鍵層として地層の対比に利用されます。2014年の御嶽山噴火や、過去のカルデラ噴火(阿蘇・姶良)など、防災と恩恵のバランスを考えることが重要です。
💡 ポイント
- マグマのねばりけはSiO₂量で決まる
- ねばりけ強→ドーム状・爆発的/弱→盾状・おだやか
- 火山岩=急冷=斑状組織/深成岩=ゆっくり=等粒状組織
- 無色鉱物多い→白っぽい流紋岩・花こう岩
- 有色鉱物多い→黒っぽい玄武岩・斑れい岩
- 日本は世界の活火山の約7%が集中
- 火山灰は鍵層として地層対比に役立つ
注意点 (混同しやすい)
① 火山岩(急冷・斑状)と深成岩(ゆっくり冷・等粒状)を逆にしない。② 「流紋岩↔花こう岩」「安山岩↔閃緑岩」「玄武岩↔斑れい岩」が火山岩と深成岩の対応。③ ねばりけと温度は別概念で、ねばりけが弱いマグマ(玄武岩質)の方が温度は高い。④ 溶岩は地表に出たもの、マグマは地下にあるもの。
練習
- マグマのねばりけを決める主成分は何か。
- 火山岩の組織の名前を答えなさい。
- 花こう岩は火山岩か深成岩か。