中学 / 気象と天気の変化 1 / 6

大気圧と風

大気圧と風

地球は空気の海に包まれています。空気自身に重さがあり、それが私たちを上から押す力が大気圧です。気圧の差がを生みます。

基本知識

大気圧の単位はヘクトパスカル(hPa)で、海面付近の平均気圧は約1013 hPaです。高度が上がると空気が薄くなるので気圧は下がり、約5500mで地表の半分(約500 hPa)になります。
気圧の高い所(高気圧)から低い所(低気圧)へ空気が流れてが生じます。実際の風は地球自転によるコリオリの力で曲げられ、北半球ではに曲がります。これにより、高気圧の中心からは時計回りに吹き出し、低気圧には反時計回りに吹き込みます。
低気圧の中心では空気が上昇し雲ができやすく、高気圧の中心では下降気流で晴れます。

📘 重要用語
大気圧(大気が地表を押す力。海面で約1013 hPa)
ヘクトパスカル(hPa)(気圧の単位。1 hPa = 100 Pa)
高気圧(周りより気圧が高い領域。下降気流で晴れ)
低気圧(周りより気圧が低い領域。上昇気流で雲・雨)
等圧線(同じ気圧の地点を結んだ線。間隔が狭いほど風が強い)
コリオリの力(地球自転による見かけの力。北半球では右へ偏向)

深掘り (背景・意義)

大気圧の発見は17世紀のトリチェリの実験(水銀柱)とパスカルの研究で確立されました。1気圧は水銀柱760mm(=1013 hPa)を支えます。
等圧線の間隔は風速を表します。間隔が狭い(気圧傾度が大きい)ほど風が強くなります。台風の中心では狭い等圧線が同心円状に並び、強い風が吹きます。
気圧の単位は時代と共に変わってきました。「mb(ミリバール)」から「hPa」に1992年から変更されましたが、数値はそのままです(1 mb = 1 hPa)。
登山で耳が痛くなったり、ペットボトルが膨らんだり潰れたりするのは大気圧の変化の身近な例です。

💡 ポイント
  • 1気圧≒1013 hPa=水銀柱760mm
  • 気圧は高度とともに低下
  • 高気圧=下降気流→晴れ
  • 低気圧=上昇気流→曇り・雨
  • 北半球:高気圧から時計回りに吹き出し
  • 北半球:低気圧に反時計回りに吹き込み
  • 等圧線の間隔が狭い=風が強い

注意点 (混同しやすい)

高気圧=晴れ、低気圧=雨と覚える。② 風の向きは北半球(右へ偏向)と南半球(左へ偏向)で逆。③ 等圧線の間隔=風速、等温線(同温度を結ぶ)とは別。④ 1 hPa = 100 Pa、1気圧=1013 hPa=1013×100 Pa。

練習

  1. 1気圧はおよそ何hPaか。
  2. 低気圧の中心では上昇気流か下降気流か。
  3. 北半球で高気圧の中心からはどの向きに風が吹き出すか。

このレッスンのQ&A

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