中学 / 化学変化と原子・分子 4 / 6

化合と化学変化の量的関係

化合と化学変化の量的関係

2種類以上の物質が結びついて新しい1種類の物質ができる変化を化合といいます。化合では一定の比率で物質が結合し、質量保存の法則定比例の法則が成り立ちます。

基本知識

化合は複数の物質が1種類の物質になる化学変化です(分解の逆)。代表例:
・鉄と硫黄の化合: Fe + S → FeS(硫化鉄)
・銅と酸素の化合: 2Cu + O2 → 2CuO(酸化銅)
・水素と酸素の化合: 2H2 + O2 → 2H2O(水)
質量保存の法則(ラボアジエ、1774年): 化学変化の前後で、物質全体の質量は変わらない。これは反応前後で原子の種類と数が変わらないためです。
定比例の法則(プルースト): 同じ化合物は常に一定の質量比で元素が結合している。例: 銅と酸素は常に4:1の質量比で化合して酸化銅 CuO になる。マグネシウムと酸素は3:2の比で化合して酸化マグネシウム MgO になる。

📘 重要用語
化合(2種類以上の物質が結びついて新しい1種類の物質ができる変化)
質量保存の法則(化学変化の前後で物質全体の質量は変わらない)
定比例の法則(同じ化合物を構成する元素の質量比は常に一定)
化合物(2種類以上の元素が化学結合してできた純物質)
硫化鉄(FeS。鉄と硫黄が化合してできる物質。鉄と全く異なる性質を示す)
酸化銅(CuO。銅と酸素が4:1の質量比で化合)

深掘り

鉄と硫黄の混合物と、加熱後の硫化鉄の比較は定番の実験です。
・混合物: 磁石に引きつけられる(鉄が混在)、塩酸を加えると硫化水素(腐卵臭)の発生が少ない
・硫化鉄: 磁石に引きつけられない(別の物質)、塩酸を加えると硫化水素が多量に発生
これにより化合は混合とは全く異なることがわかります。
銅の酸化では、銅0.8 gを完全に酸化すると 1.0 gの酸化銅ができます。結びついた酸素は 0.2 g で、銅:酸素 = 0.8:0.2 = 4:1 です。この比率は常に一定です(定比例の法則)。過剰な銅があっても、酸素がなくなれば反応は止まります。

💡 ポイント
  • 化合=2種類以上→1種類の物質(分解の逆)
  • 質量保存の法則=反応前後で全体の質量が変わらない
  • 定比例の法則=化合物の質量比は常に一定
  • 銅:酸素 = 4:1 で酸化銅 CuO ができる
  • Mg:酸素 = 3:2 で酸化マグネシウム MgO ができる
  • 鉄+硫黄→硫化鉄(磁石に引きつけられない)
  • 混合物と化合物は全く異なる

注意点

化合は化学変化(新しい物質が生じる)、混合は物理変化(物質は変わらない)。② 質量保存の法則は閉じた容器の中で確認する必要がある(開放系ではガスが出入りして見かけ上質量が変わる場合がある)。③ 定比例の法則では、一方の物質が余った場合でも化合する質量比は変わらない。余った分は反応しない。④ 銅:酸素 = 4:1、Mg:酸素 = 3:2 の数値は覚えておくこと。

練習

  1. 銅3.2 gを完全に酸化したとき、できる酸化銅の質量を求めなさい。(銅:酸素 = 4:1)
  2. 化合と混合の違いを説明しなさい。
  3. 質量保存の法則を確認する実験で、閉じた容器を使う理由を答えなさい。
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このレッスンのQ&A

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