中国周辺 / 宋・元・明の繁栄 4 / 6

明の成立と鄭和の遠征

明の成立と鄭和の遠征

1368年、農民出身の朱元璋が明を建国しました。明は朝貢体制という独自の国際秩序を構築し、永楽帝の時代に最盛期を迎えました。

朱元璋(洪武帝)の体制

朱元璋(洪武帝)は元の制度を改め、皇帝独裁体制を強化しました。

  • 宰相制の廃止:皇帝が六部を直接統括(前例のない権力集中)
  • 里甲制:農村を単位に税徴収・治安・地方行政を行う組織
  • 海禁政策:民間の海外渡航・貿易を原則禁止(密貿易防止・朝貢体制維持のため)
  • 都:南京(のちに永楽帝が北京に移転)
📘 永楽帝と鄭和の大遠征
3代永楽帝(在位1402〜1424年)は積極的な対外政策を展開しました。
北京遷都(1421年):現在も中国の首都
鄭和(ていわ)の大遠征:イスラーム系宦官の鄭和を指揮官として1405〜1433年に7回の大航海を実施。東南アジア・インド・アラビア半島・アフリカ東岸まで到達。最大の船団は100隻以上・2万人を超える規模でコロンブスの航海(1492年)より87年先行
朝貢体制:周辺国が明に朝貢(贈り物を持参して服属の礼)すると、明は丰厚な返礼品を与え「冊封」(君主として認定)する国際秩序

朝貢体制の意義

明の朝貢体制は中国を頂点とした東アジアの外交秩序を形成し、日本・朝鮮・琉球・ベトナム・東南アジア諸国が参加しました。後の清代にも継続され、19世紀の西洋列強の進出まで東アジアの基本的国際秩序であり続けました。

練習

  1. 明を建国した人物の出身(身分)と名前・称号を答えよ。
  2. 永楽帝が派遣した大遠征の指揮者の名前と、その最遠到達地を答えよ。
  3. 明が周辺諸国との外交で採用した国際秩序の名称を答えよ。
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