情報I / 情報通信ネットワークとデータの活用 1 / 6

ネットワークの仕組み

ネットワークの仕組み

スマートフォンで動画を見たり、友達にメッセージを送ったりできるのは、世界中のコンピュータが「ネットワーク」でつながっているからです。この講義では、ネットワークの種類、機器の役割、そしてインターネットを支える「パケット交換」という重要な仕組みを学びます。

LANとWAN、そしてインターネット

家庭や学校など限られた範囲のネットワークをLAN(Local Area Network)、離れた地点のLANどうしを通信回線で結んだ広域のネットワークをWAN(Wide Area Network)と呼びます。そして、世界中のネットワークどうしを相互接続した巨大な「ネットワークのネットワーク」がインターネットです。家庭からはISP(インターネットサービスプロバイダ)と契約してインターネットに接続します。

ネットワークをつなぐ機器

ハブ:LAN内で複数の機器をケーブルでつなぐ集線装置。
ルータ:異なるネットワークどうしを中継し、データの経路選択(ルーティング)を行う装置。家庭のLANとインターネットの出入口になります。
アクセスポイント:Wi-Fi(無線LAN)で機器を電波で接続する装置。

クライアントサーバ方式とピアツーピア方式

ネットワーク上のコンピュータの役割分担には2つの形があります。クライアントサーバ方式は、サービスを提供するサーバと、サービスを要求するクライアントに役割を分ける方式で、Webサイトやメールなど多くのサービスがこの形です。一方ピアツーピア(P2P)方式は、専用サーバを置かず、コンピュータどうしが対等な立場で直接通信する方式です。

回線交換方式とパケット交換方式

かつての固定電話は、通話中に相手までの回線を独占する回線交換方式でした。これに対しインターネットはパケット交換方式を採用しています。データをパケットと呼ばれる小さな単位に分割し、それぞれに宛先や順序番号などのヘッダを付けて送り、受信側で元の順に組み立て直します。

📘 例 1枚の写真を送るとき、写真データは多数のパケットに分割されます。パケットは宛先ラベル付きの小包のようなもので、それぞれが別々の経路を通って届いてもかまいません。途中のルータが混雑していれば空いている経路へ迂回し、受信側は順序番号を頼りに元の写真を復元します。一部のパケットが失われても、その部分だけ再送すればよいのです。

パケット交換方式の利点は、①1本の回線を複数の通信で共有でき、回線の利用効率が高いこと、②一部の経路が故障しても別経路で迂回でき、障害に強いこと、③エラーが起きても失われたパケットだけ再送すればよいことです。

💡 ポイント
  • LAN=構内ネットワーク、WAN=広域ネットワーク、インターネット=ネットワークの相互接続網。
  • ルータは異なるネットワークを中継し経路選択を行う。ハブはLAN内の集線装置。
  • クライアントサーバ方式は役割分担型、P2P方式は対等型。
  • パケット交換はデータを小分けにして送る方式。効率が高く、障害に強い。

練習問題

  1. LANとWANの違いを説明しなさい。
  2. ルータの役割を説明しなさい。
  3. パケット交換方式が回線交換方式より優れている点を2つ挙げなさい。

解答・解説

  1. 解答:LANは家庭・学校・オフィスなど限られた範囲内のネットワーク、WANは離れた地点のLANどうしを通信回線で結んだ広域のネットワーク。
    解説:範囲の広さで区別する。インターネットは世界中のネットワークを相互接続したもの。
  2. 解答:異なるネットワークどうしを中継し、パケットの宛先を見て最適な経路を選択(ルーティング)して転送する。
    解説:家庭ではLANとインターネットの出入口の役割を果たす。
  3. 解答:①回線を複数の通信で共有できるため利用効率が高い。②一部の経路に障害があっても別の経路で迂回でき、障害に強い。
    解説:「失われたパケットだけ再送すればよいのでエラー処理が効率的」も正解。回線交換は通話中ずっと回線を独占してしまう。

このレッスンのQ&A

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