中学 / 情報のきほん 5 / 6

発信するときのマナー — 書いたことは消えない

インターネットに何かを投稿することは、限られた友達だけに見せているつもりでも、実は多くの人の目に触れる可能性があります。この授業では、発信するときに気をつけたいことを学びます。

投稿は思っているより多くの人に見られる

「仲のいい友達しか見ていないグループだから」と思って投稿しても、その友達が誰かにスクリーンショットを見せたり、他のグループに転送したりすることがあります。一度誰かの手に渡った文章や写真は、あなたが思っている範囲を超えて広がってしまうことがあるのです。「これは自分と相手だけの秘密」と思う内容ほど、慎重になる必要があります。

一度発信したことは、完全には消せない

投稿を後から削除しても、それを見た人がすでにスクリーンショットを撮っていたり、保存していたりすれば、その人の手元には残り続けます。つまり、「消したから無かったことにできる」とは限らないのです。だからこそ、投稿する前に「これを書いても大丈夫か」をよく考えることが、投稿してから後悔するよりずっと大切です。

投稿する前に確認したい3つのこと

投稿する前に、次の3つを自分に問いかけてみましょう。①これは誰かを傷つけないか――自分は軽い気持ちでも、読んだ人がつらい気持ちになる内容ではないか。②これは本当のことか――うわさ話や、確かめていない情報を、事実のように書いていないか。③あとで自分が困らないか――将来、家族や先生、進学先の人が見たときに、恥ずかしい思いをしたり困ったりしないか。この3つを確認する習慣があると、投稿してから後悔することがぐっと減ります。

例 クラスの誰かに対する不満を、その場の勢いでSNSに書き込んでしまったとします。10分後に「言いすぎたかも」と思って削除しても、すでに何人かがその投稿を読んでいて、スクリーンショットを撮っている場合もあります。削除ボタンを押しても、読んだ人の記憶や保存した画像までは消せません。だからこそ、「投稿する前」に一呼吸おいて考えることが、「投稿した後」に消すことよりずっと大事なのです。
ポイント
  • 「友達しか見ていない」つもりの投稿も、転送やスクリーンショットで広がることがある。
  • 削除しても、他の人の手元に残ったコピーまでは消せない。
  • 投稿する前に「傷つけないか・本当か・あとで困らないか」の3つを確認する。
  • 投稿してから後悔するより、投稿する前に一度立ち止まって考える。

練習問題

  1. インターネットに投稿したメッセージを消しても、なぜ「完全には消えない」ことがあるのか説明しなさい。
  2. 投稿する前に確認するとよいことを2つ挙げなさい。
  3. 「仲のいい友達しか見ていないから大丈夫」という考え方に注意が必要な理由を説明しなさい。

解答・解説

  1. 解答:投稿を見た人がすでにスクリーンショットを撮ったり保存したりしていれば、自分が削除しても、その人の手元にはコピーが残り続けるから。
    解説:「他の人の手元に残る」という理由が書けていれば正解。
  2. 解答:(例)①これは誰かを傷つけないか。②これは本当のことか。③あとで自分が困らないか、のうち2つ。
    解説:3つのうち2つが書ければ正解。
  3. 解答:友達がスクリーンショットを撮って他の人に見せたり、別のグループに転送したりすることがあり、自分が思っていた範囲を超えて内容が広がってしまう可能性があるから。
    解説:「見せている相手以外にも広がる可能性がある」ことが書けていれば正解。

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