グローバル化と21世紀の世界
冷戦後の世界は一極化・多極化・分断の入り混じる複雑な様相を呈しています。地球規模の課題と多様な対立が現代を形作っています。
基本知識
冷戦終結後、1995年にWTO(世界貿易機関)が発足し、自由貿易が拡大。ICT革命(情報通信革命)でインターネットが普及、世界はかつてないスピードで一体化しました(グローバル化)。中国は2001年にWTO加盟、年率10%前後の成長を続け2010年にGDP世界第2位(日本を抜く)、現在は米に次ぐ二大経済大国。2001年9月11日、米同時多発テロでアルカイダがWTCツインタワーとペンタゴンに旅客機を激突させ約3,000人が犠牲。米はブッシュ(子)政権下でアフガニスタン戦争(2001-21)・イラク戦争(2003-11)を行い、テロとの戦いが世界の課題となりました。2008年、米国発のリーマン・ショックで世界金融危機。
2001年 9.11同時多発テロ、アフガン戦争
2003年 イラク戦争
2008年 リーマン・ショック
2010-12年 アラブの春(チュニジア・エジプト・リビア・シリア)
2015年 SDGs採択、パリ協定
2016年 英EU離脱国民投票、トランプ大統領当選
2020年 COVID-19パンデミック、英EU正式離脱
2022年 ロシアのウクライナ侵攻
2023年 ハマス奇襲→ガザ戦争
深掘り (背景・影響)
2010-12年、中東・北アフリカでアラブの春と呼ばれる民主化運動が連鎖。チュニジア(ジャスミン革命)・エジプト(ムバラク政権崩壊)・リビア(カダフィ大佐殺害)などで独裁政権が倒れましたが、シリアではアサド政権と反体制派の内戦が長期化、難民問題とIS(イスラム国)の台頭を生みました。2014年にロシアがクリミア半島併合、2022年2月24日にウクライナ全面侵攻を開始。G7はロシアに経済制裁。2023年10月7日にハマスのイスラエル奇襲でガザ戦争が始まり、人道危機が続いています。気候変動・パンデミック・AI・格差・サイバー戦争など、地球規模の課題が増え、2015年にパリ協定(温暖化対策)・SDGs(持続可能な開発目標)が国連で採択されました。多極化と分断が同時に進む時代です。
- WTO発足=1995年、自由貿易拡大
- 9.11同時多発テロ=2001年9月11日
- イラク戦争=2003-11年、フセイン政権崩壊
- 中国GDP世界2位=2010年(日本を抜く)
- アラブの春=2010-12年、独裁政権崩壊
- クリミア併合=2014年、ウクライナ侵攻=2022年
- SDGs採択=2015年(17目標・2030年達成)
- 英EU離脱(Brexit)国民投票=2016年、正式離脱2020年
注意点 (混同しやすい)
① 湾岸戦争(1991・対イラク・クウェート侵攻)とイラク戦争(2003・大量破壊兵器疑惑・フセイン政権崩壊)は別の戦争。② アフガニスタンではソ連侵攻(1979-89)・米軍侵攻(2001-21)と2度の大国介入。③ EU(1993発足)から英国が脱退したのがBrexit(国民投票2016・正式離脱2020)。④ SDGs(15年採択・30年達成・17目標)とパリ協定(15年COP21・温暖化)は同じ2015年だが別の枠組み。
練習
- 2001年9月11日に米国で起きた事件の名称は。
- 2015年に国連で採択された持続可能な開発目標の略称と目標数を答えよ。
- 2022年2月24日にロシアが侵攻を開始した国は。