偏西風とジェット気流
中緯度地域の上空には偏西風が吹いており、その中でも特に強い流れをジェット気流といいます。日本の天気は偏西風に大きく影響されます。
基本知識
地球規模の大気循環は、赤道で熱せられた空気が上昇し、極で冷えて下降することで起こります。理想的にはハドレー循環(赤道〜30度)、フェレル循環(30〜60度)、極循環(60〜90度)の3つに分かれます。
地表近くの風は、北東貿易風(0〜30度)、偏西風(30〜60度)、極東風(60〜90度)の順に吹きます。日本は中緯度にあるため偏西風帯に位置します。
ジェット気流は対流圏上層(高度約10km)を流れる細く強い偏西風で、風速は秒速50〜100mに達することもあります。冬に強くなり、日本付近を蛇行することで天気を支配します。
📘 重要用語
偏西風(中緯度の上空で西から東へ吹く風)
ジェット気流(対流圏上層の強い偏西風。最大風速100m/s超)
大気大循環(地球全体の大規模な空気の流れ。3つの循環)
ハドレー循環(赤道〜30度。赤道で上昇し30度で下降)
移動性高気圧(偏西風に流されて西から東に移動する高気圧)
偏西風の蛇行(ロスビー波)(南北に波を打つ偏西風の流れ)
偏西風(中緯度の上空で西から東へ吹く風)
ジェット気流(対流圏上層の強い偏西風。最大風速100m/s超)
大気大循環(地球全体の大規模な空気の流れ。3つの循環)
ハドレー循環(赤道〜30度。赤道で上昇し30度で下降)
移動性高気圧(偏西風に流されて西から東に移動する高気圧)
偏西風の蛇行(ロスビー波)(南北に波を打つ偏西風の流れ)
深掘り (背景・意義)
日本の天気が西から東へ変わるのは偏西風のためです。だから天気予報は西の地域から見れば未来を見るようなものです。
ジェット気流の蛇行は冬の寒波や暖冬を生みます。北側(極側)に膨らむと暖気が日本に入り、南側(赤道側)に下がると寒気が南下します。近年、地球温暖化で偏西風の蛇行が激しくなり、極端な気象現象が増えていると指摘されています。
飛行機が東京→ロサンゼルス間で行きと帰りで時間が違うのも、ジェット気流の追い風・向かい風によるもの。東向き(追い風)で短く、西向き(向かい風)で長くなります。
💡 ポイント
- 偏西風=中緯度上空・西→東
- ジェット気流=対流圏上層の強い偏西風
- 大気大循環=ハドレー+フェレル+極循環
- 日本の天気は西→東へ変わる
- 偏西風蛇行で寒波・暖冬
- ジェット気流は冬に強い
- 飛行機の東西速度差はジェット気流の影響
注意点 (混同しやすい)
① 偏西風=西から東へ吹く風(西寄りの風)、「東風」ではない。② 貿易風=低緯度の北東風(北半球)、偏西風と逆方向。③ ジェット気流は偏西風の一部で別物ではない。④ 大気大循環は3循環、海洋大循環(深層循環)とは別。
練習
- 中緯度の上空で西から東へ吹く風を何というか。
- 偏西風の中でも特に強い流れを何というか。
- 日本の天気がおおむね西から東へ変わるのは何のためか。