中学 / 力と圧力 5 / 6

水圧・浮力(アルキメデスの原理)

水圧・浮力(アルキメデスの原理)

プールで深く潜ると耳が痛くなる、お風呂で体が軽く感じる──これらは水圧浮力の現れです。

基本知識

水圧は水の重さによってはたらく圧力で、深さに比例して大きくなります。深さ h [m] における水圧は次の式で求められます:
水圧 P = ρgh ( ρ:水の密度 1000 kg/m³ 、g:重力加速度 9.8 m/s² )
水中の物体にはあらゆる方向から水圧がはたらきますが、上下を比べると下からの方が大きいため、上向きの差し引きが残ります。これが浮力です。
アルキメデスの原理: 物体が押しのけた液体(水)の重さに等しい大きさの浮力がはたらく。
浮力 = ρ × V × g ( V:水中部分の体積 )

📘 重要用語
水圧(水の重さによる圧力。深さに比例)
浮力(液体・気体中で物体にはたらく上向きの力)
アルキメデスの原理(浮力 = 押しのけた液体の重さ)
密度 ρ(単位体積あたりの質量。水は約 1000 kg/m³ = 1 g/cm³)
浮く条件(物体の密度が液体より小さいと浮く)
沈む条件(物体の密度が液体より大きいと沈む)

深掘り (背景・意義)

アルキメデス(紀元前3世紀)は、王の冠が純金かを調べるため、水に入れたときの水位上昇から体積を測り、密度を計算したと伝えられます(「ユーリカ」のエピソード)。
船が鉄でできているのに浮くのは、船全体の平均密度(空気を含む内部空間も含む)が水より小さいからです。
潜水艦はバラストタンクに水を入れて全体の平均密度を変え、浮上・潜水を制御します。
水深10mごとに約1気圧(約10万Pa)水圧が増加します。海の深さ1万mのマリアナ海溝では約1000気圧という極限環境です。
浮力は空気中でも生じます(物体は空気の浮力でわずかに軽く感じる)。気球や飛行船は空気の浮力で浮かびます。

💡 ポイント
  • 水圧は深さに比例 ( P = ρgh )
  • 水深10mで約1気圧増加
  • 浮力 = 押しのけた液体の重さ (アルキメデスの原理)
  • 水の密度: 約 1000 kg/m³ = 1 g/cm³
  • 浮く条件: 物体の密度 < 液体の密度
  • 船が浮く理由: 内部空間も含めた平均密度が水より小
  • 潜水艦はバラストタンクで密度を調整

注意点 (混同しやすい)

水圧は深さに比例し、すべての方向からはたらく。②浮力は水中部分の体積で決まる(物体全体の質量ではない)。③ アルキメデスの原理は液体だけでなく気体でも成り立つ。④ 水中で物体が浮く・沈むは「物体と液体の密度」で決まる。質量や大きさだけでは判断できない。

練習

  1. 水圧が深さによって変わる関係を簡潔に答えなさい。
  2. アルキメデスの原理を文章で説明しなさい。
  3. 鉄でできた船が浮く理由を説明しなさい。
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このレッスンのQ&A

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