生物多様性と生態系サービス
生物多様性は遺伝子・種・生態系の3レベルで捉えられ、人間社会を支える生態系サービスの基盤です。
基本知識
生物多様性の3レベル: ①遺伝的多様性(同種内での遺伝子の多様性)②種多様性(ある地域の種の豊かさ)③生態系多様性(熱帯林・珊瑚礁・湿地など)。
生物多様性の危機「4つの危機」: ①生息地の破壊・分断②過剰捕獲・採取③外来種の侵入(例: オオクチバス・アライグマ)④環境汚染・地球温暖化。現在の絶滅速度は自然絶滅速度の100〜1000倍。
生態系サービス(MA分類): 供給サービス(食料・水・木材)・調節サービス(気候調節・洪水防止)・文化的サービス(レクリエーション)・基盤サービス(土壌形成・栄養塩循環)。
保全の取り組み: 国立公園・生態的回廊(コリドー)・ワシントン条約(CITES=絶滅危惧種の国際取引規制)・生物多様性条約(CBD、1992年リオ)。
例題
外来種が在来種を脅かすメカニズムを、競争・捕食・疾病の観点から説明しなさい。
解答: ①競争: 外来種が在来種とニッチを重複させ競争排除する。②捕食: 在来種が外来捕食者への防御行動を進化させていないため急速に減少する。③疾病: 外来種が媒介する病原体に在来種が免疫をもたないため感染死する。
外来種が在来種を脅かすメカニズムを、競争・捕食・疾病の観点から説明しなさい。
解答: ①競争: 外来種が在来種とニッチを重複させ競争排除する。②捕食: 在来種が外来捕食者への防御行動を進化させていないため急速に減少する。③疾病: 外来種が媒介する病原体に在来種が免疫をもたないため感染死する。
ポイント
- 生物多様性3レベル=遺伝子・種・生態系
- 現在の絶滅速度=自然の100〜1000倍
- 4つの危機=生息地破壊・過剰捕獲・外来種・環境汚染
- 生態系サービス=供給・調節・文化的・基盤
- ワシントン条約=絶滅危惧種の国際取引規制
- 生物多様性条約(CBD)=1992年リオデジャネイロ
- 生態的回廊=分断された生息地をつなぐ緑の通路
注意点
① 遺伝的多様性が低い小集団はボトルネック効果・近親交配で絶滅リスクが高まる。② ワシントン条約(CITES)は取引規制、生物多様性条約(CBD)は保全・持続可能な利用・利益配分の3目標をもつ。③ 菌類(キノコ・カビ・酵母)は植物ではなく動物に近縁な真核生物。
練習
- 生物多様性の3レベルをすべて答えなさい。
- 生物多様性の「4つの危機」のうち、人間活動に直接起因するものを3つ挙げなさい。
- 生態系サービスを4種類の分類で説明し、具体例を各1つ挙げなさい。