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企業と生産

企業と生産

企業は財やサービスを生産し、人々の生活を支える経済の主体です。日本では多くの企業が株式会社の形態をとっています。また、企業で働く労働者の権利を守る仕組みも重要です。

基本知識

企業は生産活動を行う経済主体で、私企業(株式会社など)・公企業(公営企業)・公私混合企業(第三セクター)に分類されます。最も一般的な形態は株式会社です。株式会社は株式を発行して広く資金を集め、株主は出資額を限度とする有限責任を負います。企業は売上から費用を引いた利潤(利益)を目的として活動します。労働者の権利については、日本国憲法第28条が保障する労働基本権(団結権・団体交渉権・団体行動権〈争議権〉)があります。これを具体化した法律が労働三法です。①労働基準法(1947年:労働条件の最低基準を定める。8時間労働・週40時間など)、②労働組合法(1945年:組合活動・団体交渉を保護)、③労働関係調整法(1946年:労使間の紛争を調整する手続きを定める)です。

📘 重要用語
株式会社(株式を発行して資金調達し、株主の有限責任で運営される企業形態)
有限責任(株主が出資額を上限として責任を負う原則)
労働基本権(憲法第28条。団結権・団体交渉権・団体行動権〈争議権〉の三権)
労働基準法(1947年。労働時間・賃金・休日など労働条件の最低基準を規定)
労働組合法(1945年。労働組合の結成・団体交渉・争議行為を保護)
CSR(企業の社会的責任。利潤追求だけでなく環境・社会・雇用への責任)

深掘り (背景・意義)

産業革命以降の資本主義の発展とともに、労使間の格差・劣悪な労働環境が社会問題化しました。こうした背景から労働運動が高まり、労働者保護の法律が整備されました。現代では非正規雇用(派遣・パート・アルバイト)の増加が問題となっており、同一労働同一賃金の原則(2020年施行のパートタイム・有期雇用労働法など)が導入されました。企業には利潤追求だけでなく環境保全・地域貢献・コンプライアンス遵守などのCSR(企業の社会的責任)が求められています。また、近年は株主だけでなく従業員・顧客・地域社会など多様な関係者(ステークホルダー)を重視する経営が広まっています。

💡 ポイント
  • 労働三法=労働基準法(1947)・労働組合法(1945)・労働関係調整法(1946)
  • 労働基本権(争議権含む)は憲法第28条が根拠
  • 法定労働時間は1日8時間・週40時間(労働基準法)
  • 株主は有限責任のため出資額以上の損失を負わない
  • 非正規雇用問題:同一労働同一賃金原則の導入(2020年)
  • CSR(企業の社会的責任):環境・雇用・地域社会への配慮
  • 公務員には争議権が認められていない(公務員法による制限)

注意点 (混同しやすい)

労働三法の制定年を整理する:労働組合法(1945年)→労働関係調整法(1946年)→労働基準法(1947年)の順。② 団結権・団体交渉権・団体行動権の区別:団結権は組合結成の権利、団体交渉権は使用者と交渉する権利、団体行動権はストライキを行う権利。③ 公務員の労働基本権は職種によって制限されており、特に争議権は認められていない。④ 有限責任無限責任:合名会社の出資者は無限責任を負う。

練習

  1. 「労働三法」を三つ挙げ、それぞれの制定年とおもな内容を説明してください。
  2. 株式会社の特徴を、「株式」「有限責任」という語を使って説明してください。
  3. 「CSR(企業の社会的責任)」とは何ですか。具体的な取り組み例を挙げて説明してください。

このレッスンのQ&A

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