「雨で中止になった」レベルの無生物主語は基礎知識です。難関大では、感情動詞・使役動詞・剥奪動詞まで無生物主語で扱えることが問われます。
基本ルール
使役・許可・妨害系動詞を無生物主語とセットで使う:
- allow / enable A to do「〜が可能になる」
- prevent / keep A from doing「〜を妨げる」
- force / drive A to do「〜せざるを得なくさせる」
- cost A B「Aに(時間・命など)Bを失わせる」
- rob / deprive A of B「AからBを奪う」
変換の型:「(原因)ので、(人)は(結果)」という日本語文を、「(原因)が(人)を(結果)させる」という英語の他動詞構文に組み替える。
例文
日本語:長時間のスマートフォンの使用が彼の視力を悪化させた。
英語:Hours of smartphone use took a toll on his eyesight.
日本語:一度の失敗が彼女を諦めさせることはなかった。
英語:A single failure was not enough to make her give up.
日本語:資金不足のせいで、その計画は実行できなかった。
英語:A lack of funds prevented the plan from being carried out.
日本語:事故で彼は片足の自由を失った。
英語:The accident deprived him of the use of one leg.
日本語:長時間のスマートフォンの使用が彼の視力を悪化させた。
英語:Hours of smartphone use took a toll on his eyesight.
日本語:一度の失敗が彼女を諦めさせることはなかった。
英語:A single failure was not enough to make her give up.
日本語:資金不足のせいで、その計画は実行できなかった。
英語:A lack of funds prevented the plan from being carried out.
日本語:事故で彼は片足の自由を失った。
英語:The accident deprived him of the use of one leg.
間違えやすいところ
① 無生物主語は「原因」を表す名詞句を作る作業が先:動詞「長時間使う」→名詞句「hours of use」、動詞「資金が不足する」→名詞句「a lack of funds」のように、まず原因を名詞化する。
② prevent / keep は「from + 動名詞」を取る。「× prevent to do」は誤り。
③ 無生物主語の濫用に注意:すべての文を無生物主語にすると不自然。1つの答案で2〜3回使えば十分に「英語らしさ」の加点対象になる。
④ take a toll on(負担・損害を与える)、cost A B(Aに犠牲を払わせる)などの慣用表現も無生物主語の常連。まとめて語彙として覚える。
ポイント
- allow/enable(可能)、prevent/keep...from(妨害)、force/drive(強制)
- cost A B(犠牲を払わせる)、deprive A of B(奪う)
- 原因を名詞句に変換してから無生物主語に据える
- 1つの答案で無理に多用しない。効果的な箇所に絞る
練習問題
- 無生物主語で英訳しなさい:「渋滞のせいで、彼は会議に遅れた」(cost または make を使う)。
- 無生物主語で英訳しなさい:「その発見のおかげで、多くの命が救われた」(enable を使う)。
- 無生物主語で英訳しなさい:「戦争は彼から家族を奪った」(deprive を使う)。