「具体例が思いつかない」は自由英作文の最大の壁です。時間内に説得力のある具体例を出すための、体系的な発想法を身につけます。
基本ルール
具体例のカテゴリー(発想の引き出し):
① 個人の経験(自分・友人・家族の体験)
② 教育の場面(学校・授業・部活動)
③ 社会・経済(企業・政府の取り組み、統計的傾向)
④ 技術(テクノロジーの進化とその影響)
⑤ 歴史・時事(過去の出来事や広く知られた事例)
主張のテーマを聞いたら、この5カテゴリーを順に当ててみると、必ず1つは具体例が出てくる。
具体性を上げる3つの工夫:
① 抽象名詞を具体的な場面に変換する:「便利さ」→「電車の中でレポートを書ける」
② 数字・頻度を入れる:「よくある」→「週に3回程度」
③ 一般論ではなく、1つの場面に絞る:「多くの学生が」ではなく「ある学生が」で語る方が印象に残る
bridging phrase(具体例への接続句):For example, / For instance, / A good example of this is ... / To illustrate, / Take ... as an example.
弱い具体例:Technology has made life more convenient.(抽象的すぎる)
強い具体例:For example, a student can now translate an unfamiliar English word in less than a second using a smartphone, instead of spending several minutes flipping through a paper dictionary.
間違えやすいところ
① 具体例は「本当にあった話」でなくてよい。試験では創作でも構わないが、不自然に非現実的な例(宇宙人が助けてくれた等)は説得力を失う。
② 1つの主張につき具体例は1つで十分。複数入れると語数を圧迫し、深く書けなくなる。
③ 具体例のあとに「だから理由が正しい」と戻る一文を忘れない。具体例だけで終わると論証が完結しない。
④ 発想が出ないときは「対偶」で考える:「その主張が正しくないとしたら何が起きるか」を想像すると、逆から具体例が見つかることがある。
- 具体例の発想引き出し:個人経験・教育・社会経済・技術・歴史時事
- 抽象語を具体的な場面・数字に変換すると説得力が上がる
- 1つの主張に具体例は1つで十分。深さを優先する
- 具体例の後は必ず理由に戻る一文を置く
練習問題
- 「読書は若者にとって重要だ」という主張に対する具体例を、教育カテゴリーから1つ考えて英語で書きなさい。
- 「多くの人が」で始まる抽象的な文を、1つの場面に絞った具体的な文に書き直しなさい:「Many people feel stressed by social media.」
- 具体例のあとに理由へ戻る一文(mini conclusion)を1つ、上記の例に続けて書きなさい。