英文解釈 の誤りを直す

SVの発見 — 長い主語・修飾の中で骨格を掴む

難関大の英文解釈で最初にすべきことは、修飾語をすべて無視して その文の主語(S)と動詞(V) を確定させることです。修飾が重なるほど、この骨格が見えにくくなります。

基本ルール

SV発見の手順:
① 文頭から読み、最初に出てくる名詞を仮の主語候補とする。
② その名詞の後ろに前置詞句・関係詞節・分詞句・同格語句が続いていないか確認し、続いていれば「修飾語のカッコに入れて読み飛ばす」。
③ カッコに入れた後、次に出てくる述語動詞(定形動詞)を探す。これが文全体のVになる。
④ V が見つかったら、その前にある名詞句全体がS。
主語が長くなる典型パターン:
- 主語+前置詞句「The number of students who applied for the scholarship has doubled.」
- 主語+関係詞節「Companies that fail to adapt to new technology often struggle to survive.」
- 動名詞・to不定詞が主語「Learning a foreign language at a young age offers several cognitive benefits.」
- that節が主語「That the experiment succeeded surprised even the researchers themselves.」

例文
(The number of students who applied for the scholarship) has doubled since last year.(奨学金に応募した学生の数は昨年から倍増した)← S=The number...scholarship / V=has doubled
(Companies that fail to adapt to new technology) often struggle to survive.(新技術に適応できない企業は生き残るのに苦労することが多い)← S=Companies...technology / V=struggle
(That the experiment succeeded) surprised even the researchers themselves.(実験が成功したことは研究者自身をも驚かせた)← S=That...succeeded / V=surprised
※ ( )の中は全部「主語という一つの名詞句」

注意点

① 主語の中にある動詞に注意:who applied / that fail to adapt / that succeeded はいずれも主語の中の関係詞節・従属節の動詞であり、文全体のVではない。これを文全体のVと誤認するのが最大の失敗パターン。
② 「数」を表す表現の一致に注意:The number of 〜 は単数扱い(has, is)、A number of 〜 は複数扱い(have, are)。これも SVの発見と連動する重要知識。
③ 主語が長い文では、V の直前にコンマや挿入がないか確認するのも有効な目印。長い主語の直後に動詞が来る際、書き手が読みやすさのためコンマを打つことがある(本来不要でも)。
④ 慣れないうちは、修飾語句を鉛筆で本当にカッコに入れて視覚化する練習が効果的。試験本番でも、下線部訳の前にこの作業を省略しないこと。

ポイント
  • 修飾語をカッコに入れて読み飛ばし、SとVの骨格を先に掴む
  • 主語の中の従属節の動詞を文全体のVと誤認しない
  • The number of は単数、A number of は複数で動詞が一致
  • 動名詞・to不定詞・that節も主語になれる
  • 長い主語では鉛筆でカッコに入れて視覚化する

練習

  1. 次の文のSとVを指摘しなさい:The fact that so few people voted in the election concerns many political analysts.
  2. 次の文の主語全体を抜き出しなさい:Studying abroad for even a short period can change how students view their own culture.
  3. The number of と A number of の動詞の一致の違いを説明しなさい。