高校 / 時制総合 5 / 6

完了不定詞・完了動名詞 — 主節時制より前の事

完了不定詞・完了動名詞 — 主節時制より前の事

不定詞や動名詞の中で「主節の時制より前の出来事」を表したいときに使うのが 完了形不定詞 (to have + 過去分詞)完了動名詞 (having + 過去分詞) です。

基本ルール

完了不定詞 to have + 過去分詞 の用法:
① 主節より前の時制を示す「He seems to have been sick.(彼は病気だったらしい)」← seem は現在、be sick は過去
② 助動詞 + have + 過去分詞 と組み合わせ「You should have studied harder.(もっと勉強すべきだったのに)」← 過去への後悔
③ I'm glad to have met you. (会えて嬉しかった) のように、主節時制 (現在) より前の出来事 (会った) を示す

完了動名詞 having + 過去分詞 の用法:
① 主節より前の時制を示す「I'm proud of having graduated from this school.(この学校を卒業したことを誇りに思う)」
② 前置詞の後で過去の出来事を表す「Thank you for having helped me yesterday.」「She regrets having said that.(あんなこと言ったことを後悔している)」

完了形の意味上の主語:完了不定詞の前に「for + 人」または「主語 + seem/appear」、完了動名詞の前に「所有格/目的格 + 人」を置く。

📘 例文
She seems to have been ill yesterday.(彼女は昨日病気だったらしい)← seem 現在 / 病気は過去
You should have called me earlier.(もっと早く電話すべきだったのに)← 過去への後悔
I'm sorry to have kept you waiting.(待たせてしまってすみません)← 過去の行為
He is proud of having won the prize last year.← 過去の事を誇る
She denied having stolen the money.(彼女はお金を盗んだことを否定した)← 過去への否定

注意点

① 完了不定詞の助動詞バリエーション:
- should have done: 〜すべきだったのに (しなかった、後悔)
- must have done: 〜したに違いない (過去への確信)
- might/may have done: 〜したかもしれない
- could have done: 〜できたのに (実際はしなかった)
- would have done: (仮定法) 〜だっただろう
② 完了動名詞の意味上の主語:
- I remember his/him having said so.(彼がそう言ったのを覚えている)
- 所有格 his が伝統的に正、目的格 him も口語では許容。
③ 完了不定詞を取りやすい動詞・形容詞: seem / appear / pretend / claim / proud of / sure of / sorry to / glad to / ashamed of。
④ 単純不定詞と完了不定詞の比較:
- He seems to be tired. (今疲れているらしい) ← 同時刻
- He seems to have been tired. (疲れていたらしい) ← 主節より前

💡 ポイント
  • 完了不定詞 to have + 過去分詞: 主節時制より前の出来事
  • 完了動名詞 having + 過去分詞: 同じく主節より前
  • 助動詞 + have + 過去分詞: 過去への推量・後悔
  • seem / appear / be proud of / be sorry to + 完了形
  • 意味上の主語: 完了動名詞は所有格/目的格

練習

  1. 「彼は昨夜よく眠れなかったらしい」を seem to have を使って英訳しなさい。
  2. 「もっと早く起きるべきだったのに」を should have を使って英訳しなさい。
  3. 「彼女はその事故のことを話したことを後悔している」を having + 過去分詞 を使って英訳しなさい (regret)。
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