高校 / 英作文 基礎(和文英訳) 2 / 6

日本語特有表現の処理

日本語特有表現の処理

日本語にあって英語にない(または対応が複雑な)表現を、どう英語化するかを学びます。

基本ルール

① 「〜てあげる / 〜てもらう / 〜てくれる」:恩恵を表す日本語表現。
- 「彼が手伝ってくれた」→ He helped me.(「くれた」は訳出不要、文脈で恩恵が伝わる)
- 「私に教えてもらえますか」→ Could you tell me ...?
- 「弟に英語を教えてあげた」→ I taught my brother English.
② 「は」と「が」の使い分けは英語に出ない:両方とも英語では主語マーカーなしの語順で表現。
- 「私が悪かった」→ I was wrong.
- 「私は悪くなかった」→ I wasn't wrong.
※強調するなら「It was I who was wrong.(強調構文)」
③ 「ものだ / べきだ / はずだ」など助動詞的表現
- 「するものだ(一般論)」→ One should / People usually / It is a custom to「子供は早く寝るものだ → Children should go to bed early.」
- 「するべきだ」→ should「You should apologize.」
- 「するはずだ」→ should(推量)/ be supposed to「He should arrive soon. / He is supposed to arrive at 7.」
- 「したものだ(過去の習慣)」→ used to「I used to play soccer in junior high.」
④ 「とか / なんか / っぽい」など口語表現:書き言葉では削る or 標準化。
- 「コーヒーとか飲む?」→ Do you drink coffee or something?
- 「彼っぽい」→ It looks like him. / It seems like him.
⑤ 「〜けれども / 〜のですが」:but / however / althoughで表すが、削れる場合も多い。
- 「明日行きたいのですが、可能ですか?」→ Could I come tomorrow?(「のですが」は丁寧表現で英語にしない方が自然)

📘 例
日本語:友達がプレゼントをくれた。
英語:My friend gave me a present.(「くれた」は give で恩恵が含意される)
日本語:祖父はよく釣りに連れて行ってくれたものだ。
英語:My grandfather used to take me fishing.(過去の習慣 used to)
日本語:彼は来るはずだ。
英語:He should come. / He is supposed to come.

注意点

① 受動態と授受表現の関係:「先生にほめられた」→ I was praised by my teacher.(受動態)/ 「先生がほめてくれた」→ My teacher praised me.(能動態)── 日本語の視点を変えると英語の構文が変わる。
② 「〜ということ」は that 節:「彼が来ないということを知っていた」→ I knew that he wouldn't come.
③ 「〜という人 / もの」は which/who/that:「シャーロックという探偵」→ a detective called Sherlock / a detective named Sherlock.
④ 日本語の助詞は英語の前置詞や構文に対応:「に」→ at/in/on/to、「で」→ at/in/by、「と」→ with/and。完全な1対1対応はない。

💡 ポイント
  • 「〜てくれる/あげる/もらう」は give/take/let で含意、訳出不要
  • 「は」と「が」の区別は英語に出ない(強調構文で表現可)
  • 「ものだ」「べきだ」「はずだ」→ should / used to / be supposed to
  • 口語表現は標準化または削る
  • 日本語の視点を変えれば英語の構文が決まる

練習

  1. 「母は毎朝朝食を作ってくれる」を英訳しなさい(「くれる」は明示しない)。
  2. 「子供は親の言うことを聞くものだ」を英訳しなさい(一般論を表現)。
  3. 「あの時もっと勉強しておけばよかった」を英訳しなさい(後悔の表現)。

このレッスンのQ&A

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