近現代 / 市民革命と産業革命 2 / 6

アメリカ独立革命と独立宣言

アメリカ独立革命と独立宣言

1776年、北米13植民地はイギリスから独立し、世界初の近代的共和国アメリカ合衆国が誕生しました。植民地の独立は新しい国家像を示しました。

基本知識

北米には13の英領植民地がありました。七年戦争(1756-63、フレンチ・インディアン戦争)で財政難となった英本国は印紙法(1765)・茶法(1773)など課税を強化。植民地は「代表なくして課税なし」(No taxation without representation)と反発し、1773年ボストン茶会事件(東インド会社の茶を海に投棄)が起きます。1775年4月レキシントン・コンコードの戦いアメリカ独立戦争が開戦。1776年7月4日トマス・ジェファソン起草の独立宣言が採択されました。ワシントンを総司令官に、フランス・スペインの支援も得て1781年ヨークタウンの戦いで勝利、1783年パリ条約で独立承認。

📘 アメリカ独立の年表
1763年 七年戦争終結(パリ条約)
1765年 印紙法
1773年 ボストン茶会事件
1775年 レキシントン・コンコードの戦い→開戦
1776年7月4日 独立宣言(ジェファソン起草)
1781年 ヨークタウンの戦い(英軍降伏)
1783年 パリ条約(独立承認)
1787年 合衆国憲法制定
1789年 ワシントン初代大統領就任

深掘り (背景・影響)

独立宣言(1776)はジョン・ロックの社会契約説の影響を強く受け、「すべての人は平等に造られ」「生命・自由・幸福追求の権利を持つ」と述べました。これは世界初の人権宣言です。1787年に制定された合衆国憲法は世界初の成文憲法で、三権分立(立法・行政・司法)、連邦制大統領制を採用しました。モンテスキューの『法の精神』(1748)の思想が反映されています。1789年ワシントンが初代大統領に就任。アメリカの独立は世界に大きな影響を与え、フランス革命(1789)・ラテンアメリカ独立(19世紀前半)の先駆けとなりました。ただし奴隷制は残存し、それが後の南北戦争(1861-65)へとつながります。

💡 ポイント
  • 「代表なくして課税なし」=植民地のスローガン
  • ボストン茶会事件=1773年、独立戦争の引き金
  • 独立宣言=1776年7月4日、ジェファソン起草
  • 独立戦争総司令官=ワシントン(後の初代大統領)
  • パリ条約=1783年、英が独立承認
  • 合衆国憲法=1787年、世界初の成文憲法、三権分立
  • 独立宣言起草=ジェファソン、合衆国憲法主導=ハミルトン・マディソン

注意点 (混同しやすい)

1776年独立宣言(建国年)と1787年合衆国憲法、1789年ワシントン就任を区別。② パリ条約は1763年(七年戦争終結)、1783年(米独立承認)、1898年(米西戦争)など多数あるので年で区別。③ 独立宣言(1776)・合衆国憲法(1787)・権利章典(米国憲法修正1-10条、1791)は別文書。④ 独立戦争でフランス(ラ・ファイエット)・スペインが米側支援。これがフランス財政破綻→フランス革命の遠因となる皮肉。

練習

  1. アメリカ独立宣言が採択された年月日と、起草者を答えよ。
  2. 独立戦争で総司令官を務め、後に初代大統領となった人物は誰か。
  3. 1787年に制定された世界初の成文憲法の名称は。

このレッスンのQ&A

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