高校基礎 / 酸と塩基 2 / 6

酸・塩基の価数と強弱

酸・塩基の価数と強弱

酸・塩基は、出せる H+ や OH- の数 (価数) と、電離の程度 (強弱) で分類できます。

基本知識

価数: 酸 1 分子(または1 式量) が電離したときに出せる H+ の数。塩基では OH- の数。
・1価の酸: HCl, HNO3, CH3COOH
・2価の酸: H2SO4, H2CO3
・3価の酸: H3PO4
・1価の塩基: NaOH, KOH, NH3
・2価の塩基: Ca(OH)2, Ba(OH)2
強弱電離度 α (溶けた分子のうち電離した割合) で判断します。α ≒ 1 (ほぼ完全電離) を強酸・強塩基、α が小さい (一部しか電離しない) を弱酸・弱塩基といいます。

📘 重要用語
価数(1 分子(式量)あたりに出せる H+ または OH- の数)
電離度 α(電離した分子の割合。0 ≦ α ≦ 1)
強酸(HCl, H2SO4, HNO3。α ≒ 1)
弱酸(CH3COOH, H2CO3, H2S。α が小さい)
強塩基(NaOH, KOH, Ca(OH)2, Ba(OH)2
弱塩基(NH3, Mg(OH)2, Cu(OH)2

深掘り (背景・意義)

価数と強弱は別概念です。たとえば H2SO4 は 2 価の強酸、CH3COOH は 1 価の弱酸、H3PO4 は 3 価の中程度の酸です。
強酸・強塩基の代表例(暗記必須):
・強酸: HCl, HNO3, H2SO4 (覚え方: 塩硝硫)
・強塩基: NaOH, KOH, Ca(OH)2, Ba(OH)2 (アルカリ金属とアルカリ土類金属の水酸化物の多く)
これ以外はほぼ弱酸・弱塩基と考えてよいです。弱酸・弱塩基は可逆反応(矢印「⇄」)で書きます。

💡 ポイント
  • 価数: 出せる H+(OH-) の数
  • 強弱: 電離度 α で決まる
  • 強酸: HCl, HNO3, H2SO4
  • 強塩基: NaOH, KOH, Ca(OH)2, Ba(OH)2
  • 弱酸の代表: CH3COOH, H2CO3
  • 弱塩基の代表: NH3
  • 強酸/強塩基は「→」、弱は「⇄」で書く

注意点 (混同しやすい)

価数と強弱は別概念。2価=強酸ではない。② NH3 は弱塩基だが、水溶液中で OH- を生じる。③ H2SO4 は強酸、H2SO3(亜硫酸) は弱酸。間違えやすい。④ 濃い・薄い (濃度)強い・弱い (電離度) は別。薄い強酸 ≠ 濃い弱酸。

練習

  1. H2SO4 と CH3COOH の価数をそれぞれ答えなさい。
  2. 強酸を3つ、強塩基を3つ挙げなさい。
  3. 電離度 α とは何か、簡潔に説明しなさい。

このレッスンのQ&A

読み込み中...