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生物の観察とスケッチ

生物の観察とスケッチ

理科の生物分野は「観察」から始まります。身の回りの生き物を注意深く見て、その特徴を正確に記録する力を養いましょう。

基本知識

生物の観察では、まず環境(日当たり・湿り気・温度)とその場所に住む生物の関係に注目します。野外観察では採集場所・採集日時・天気を必ず記録します。
観察の道具は対象によって使い分けます。動かない物体や植物にはルーペ(10倍程度)、より細かい構造には顕微鏡(40〜600倍)、池の微生物などには双眼実体顕微鏡(立体的に観察、20〜40倍)を使います。
観察結果はスケッチで記録します。線は細く・はっきりと一本線で描き、影や塗りつぶしはしません。気づいたことや大きさは余白に文字で書き添えます。

📘 重要用語
ルーペ (loupe)(手持ちの拡大鏡。約5〜10倍。目に近づけて使う)
双眼実体顕微鏡 (stereo microscope)(両眼で立体的に観察。20〜40倍)
顕微鏡 (microscope)(透過光で観察。中学では40〜600倍)
スケッチ(観察対象を細い線で正確に描いた図)
プレパラート(観察試料をスライドガラスとカバーガラスで挟んだもの)
対物レンズ・接眼レンズ(顕微鏡の倍率は両者の積で決まる)

深掘り (背景・意義)

ルーペを使うときは目に近づけて持ち、対象物 (動かせるもの) を前後に動かしてピントを合わせます。動かせないもの (花や木) を見るときは、自分の頭を動かしてピントを合わせます。絶対に太陽を直接見てはいけません(目を傷めます)。
顕微鏡の倍率は 倍率 = 接眼レンズの倍率 × 対物レンズの倍率 で計算します。例えば接眼10倍×対物40倍=400倍です。倍率を上げると視野は狭く・暗くなるため、最初は低倍率で対象を見つけ、その後で高倍率に切り替えます。
スケッチで影をつけないのは、影は光の当たり方で変わる主観的情報であり、生物そのものの形態的特徴ではないからです。科学的な記録は客観性が最優先です。

💡 ポイント
  • ルーペは目に近づけて持つ。動かせる物は前後に動かす
  • 太陽をルーペで見るのは絶対禁止
  • 顕微鏡の倍率 = 接眼レンズ × 対物レンズ
  • 観察は低倍率→高倍率の順で行う
  • 双眼実体顕微鏡は立体的に見える
  • スケッチは細い線一本で。影はつけない
  • 採集場所・日時・天気を必ず記録

注意点 (混同しやすい)

双眼実体顕微鏡(立体観察、低倍率)と(透過型)顕微鏡(プレパラート、高倍率)を混同しない。② 顕微鏡の倍率は面積比ではなく長さの比。400倍は1mmが400mmに見えるイメージ。③ 低倍率で視野を広く確保してから高倍率にする手順を逆にしない。④ スケッチは絵画ではなく記録。塗りつぶし・斜線禁止。

練習

  1. 顕微鏡の接眼レンズが15倍、対物レンズが40倍のとき、全体の倍率は何倍か。
  2. ルーペで動かせる物体を見るとき、ピントはどう合わせるか。
  3. スケッチで「やってはいけないこと」を一つ挙げなさい。

このレッスンのQ&A

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