人間活動と環境問題
人間の活動は地球規模で環境を変えてきました。地球温暖化・大気汚染・水質汚濁・酸性雨・オゾン層破壊などの問題と、それに対する取り組みを学びます。
基本知識
地球温暖化: 大気中の温室効果ガス(二酸化炭素CO₂・メタンCH₄・フロンなど)の増加で地球の平均気温が上昇する現象。
原因: 化石燃料(石油・石炭・天然ガス)の大量消費、森林伐採。
影響: 海面上昇、異常気象、生態系の変化、農業被害。
酸性雨: 大気中の硫黄酸化物SOx・窒素酸化物NOxが雨に溶けてpH 5.6以下の酸性の雨となる。森林枯死・湖の魚絶滅・建物の腐食。
オゾン層破壊: 冷蔵庫やスプレーに使われたフロンがオゾン層を破壊し、有害な紫外線が地上に届きやすくなる。モントリオール議定書(1987)でフロン規制。
大気汚染: 工場・自動車の排ガス(NOx、PM2.5など)→呼吸器疾患。
水質汚濁: 工場排水・生活排水→赤潮・アオコ。窒素・リンの増加で富栄養化。
四大公害病(高度経済成長期の日本):
① 水俣病(熊本・新潟): メチル水銀の有機水銀中毒
② イタイイタイ病(富山): カドミウム中毒
③ 四日市ぜんそく(三重): 工場の亜硫酸ガス
④ 新潟水俣病(新潟): メチル水銀
地球温暖化(温室効果ガス増加で平均気温が上がる現象)
温室効果ガス(CO₂・CH₄・フロン・水蒸気など。CO₂が代表)
酸性雨(SOx・NOxが溶けpH5.6以下になった雨)
オゾン層破壊(フロンが成層圏のオゾンを壊す。紫外線被害)
富栄養化(窒素・リンが増えて赤潮・アオコ発生)
SDGs(持続可能な開発目標。2015年国連採択、17目標)
深掘り (背景・意義)
カーボンニュートラル: 排出するCO₂と吸収・除去するCO₂を差し引きゼロにする考え方。日本も2050年カーボンニュートラルを国際公約しています。
具体策:
① 再生可能エネルギー(太陽光・風力・水力・地熱・バイオマス)への転換。
② 省エネ(LED・断熱・省エネ家電)。
③ 電気自動車・水素自動車の普及。
④ 森林保護・植林でCO₂吸収。
国際的な取り組み:
・京都議定書(1997): 先進国に温室効果ガス削減義務。
・パリ協定(2015): すべての国が削減目標を提出、産業革命前から+1.5℃〜2℃以内に。
・IPCC(気候変動に関する政府間パネル): 科学的評価を出す国際組織。
3R: Reduce(減らす)・Reuse(再利用)・Recycle(再資源化)。私たち一人ひとりの行動が地球規模の問題解決につながります。
SDGs(持続可能な開発目標, 2015国連): 17の目標のうち、目標6(水)、7(エネルギー)、12(つくる責任)、13(気候変動)、14(海)、15(陸の豊かさ)が環境に関連。
環境保護と経済発展を両立する持続可能な社会の構築が、現代に生きる私たちすべての課題です。
- 地球温暖化=温室効果ガス(CO₂が代表)の増加
- 酸性雨=SOx・NOx、pH5.6以下
- オゾン層破壊=フロン、モントリオール議定書(1987)
- 富栄養化=窒素・リン過剰→赤潮・アオコ
- 四大公害病=水俣・新潟水俣・イタイイタイ・四日市ぜんそく
- カーボンニュートラル=排出と吸収を差し引きゼロ
- 京都議定書(1997)→パリ協定(2015)
- 3R=Reduce・Reuse・Recycle、SDGs
注意点 (混同しやすい)
① 地球温暖化(温室効果ガス)とオゾン層破壊(フロン)は別の問題。原因も影響も違う。② 酸性雨のpHは5.6以下(普通の雨もCO₂で弱酸性pH5.6)。③ 四大公害病の原因物質と地名: 水俣=メチル水銀=熊本、イタイイタイ=カドミウム=富山、四日市ぜんそく=亜硫酸ガス=三重、新潟水俣=メチル水銀=新潟。④ 京都議定書(1997, 先進国のみ)とパリ協定(2015, 全ての国)を区別。
練習
- 地球温暖化の主な原因となる気体の代表例を1つ挙げなさい。
- オゾン層を破壊する物質の名前を答えなさい。
- 四大公害病のうち、メチル水銀が原因で熊本県で発生した病気の名前を答えなさい。