プレートテクトニクスと日本の地震
地球の表面は十数枚のプレート(岩盤)で覆われ、年に数cmずつ動いています。プレートの境界で地震や火山が集中して起こります。
基本知識
プレートは厚さ約100kmの岩石の板で、その下のやわらかいアセノスフェアの上を動いています。動く速度は年間数cm〜10cm程度(爪が伸びる速さに近い)。
日本付近には太平洋プレート、フィリピン海プレート(海洋プレート)、北米プレート、ユーラシアプレート(大陸プレート)の4枚が押し合っています。
海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込む場所で海溝(日本海溝・南海トラフ・千島海溝)ができ、ここで巨大地震が発生します(プレート境界型地震)。一方、内陸の活断層がずれて起こる地震は内陸型(直下型)地震と呼ばれ、阪神淡路大震災(1995)はこのタイプでした。
プレート(地球表面を覆う厚さ約100kmの岩盤)
海溝(海洋プレートが沈み込む深い溝。日本海溝は約8000m)
プレート境界型地震(沈み込みでひずみが解放される巨大地震。津波を伴いやすい)
内陸型地震(直下型)(活断層のずれで起きる浅い地震。局地的に被害大)
活断層(最近数十万年以内に動き、今後も動く可能性がある断層)
津波(海底地震で海水全体が動く波。沖では速いが沿岸で高くなる)
深掘り (背景・意義)
プレートテクトニクス理論は1960年代に確立されました。1912年のウェゲナーの大陸移動説がもとになり、海底地形・古地磁気・地震分布の研究を経て体系化されました。
南海トラフでは過去に100〜200年周期でM8〜9の巨大地震が繰り返し発生しており、今後30年以内に発生する確率は70〜80%とされています。2011年の東北地方太平洋沖地震(M9.0)では、最大遡上高40m超の津波が記録されました。
津波は外洋では水深4000m程度で時速約700km(ジェット機並み)で伝わり、沿岸では遅くなる代わりに波高が増します。地震を感じたらすぐに高台へ避難する判断が命を守ります。
- プレートは年に数cm動く
- 日本付近は4枚のプレートが集まる
- 海洋プレート(太平洋・フィリピン海)が沈み込む
- プレート境界型=巨大地震+津波(東日本大震災)
- 内陸型=直下型・浅い地震(阪神淡路)
- 南海トラフ巨大地震は今後30年で70〜80%
- 津波は外洋では時速約700km
注意点 (混同しやすい)
① プレート境界型(M8〜9・津波・周期的)と内陸型(M7前後・直下・活断層)を混同しない。② 日本付近の4プレートのうち、太平洋プレート・フィリピン海プレートが海洋プレート、北米・ユーラシアが大陸プレート。③ 海溝(深く狭い)とトラフ(浅く広い、南海トラフ)は別概念。④ 津波の伝わる速さは水深で決まり、深いほど速い。
練習
- 日本付近のプレートを4つすべて答えなさい。
- 東日本大震災のタイプは内陸型か境界型か。
- プレートが動く速さは年間およそどのくらいか。