天気図の読み方
気圧分布と前線、観測データを地図にまとめたのが天気図です。読み方を覚えると天気が予想できるようになります。
基本知識
天気図の基本要素は等圧線(普通は4hPaごとに引く・20hPaごとに太線)、高気圧(H)、低気圧(L)、前線記号、天気記号です。
各地点の天気は記号で表されます: ○快晴、◯1本線=晴れ、◎雲が多いと曇り、●雨、※雪など。
風は矢羽根で、矢の向きが風が吹いてくる方向、矢羽根の数で風力(0〜12)を表します。
気象衛星の可視画像(雲の白さで厚さが分かる)、赤外画像(雲頂の温度=高度が分かる)、水蒸気画像(中層の水蒸気量)を組み合わせて分析します。アメダス(自動気象観測網)は約1300地点で雨量・風向風速・気温などをリアルタイム観測しています。
天気図(気圧・前線・観測値などを地図上に表示した図)
等圧線(同じ気圧の地点を結んだ線。普通4hPaごと)
前線記号(▲温暖/▼寒冷/▲▼停滞/重ね閉塞)
天気記号(○=快晴、◎=曇、●=雨、※=雪 等)
アメダス(AMeDAS)(地域気象観測システム。約1300地点)
気象衛星ひまわり(静止軌道から日本周辺を観測。可視・赤外・水蒸気画像)
深掘り (背景・意義)
天気予報の歴史は古く、日本では1884年に初の天気予報が出されました。当時は「全国一般風の向き定まらず天気変わりやすし、ただし雨天勝ち」のような曖昧なものでした。
現在は数値予報と呼ばれるコンピュータシミュレーションが中心で、世界中の観測データを取り込み、大気の運動方程式を解いて未来の状態を計算します。日本のスーパーコンピュータ「富岳」も気象予測に使われています。
天気図の読解力は、登山・船舶・農業・スポーツなど多くの場面で生命と財産を守ります。ハイカーが「西から低気圧が近づいているから明日は雨」と判断できる力は、防災教育の重要な柱です。
- 等圧線は4hPaごと(太線20hPaごと)
- H=高気圧(晴れ)/L=低気圧(雨)
- 前線記号で前線の種類が分かる
- 矢羽根の向き=風が吹いてくる方向
- 風力0〜12の13段階
- アメダス約1300地点で観測
- ひまわりは静止衛星(高度約36000km)
注意点 (混同しやすい)
① 風の矢羽根は吹いてくる方向。「北の風=北から吹く風」。② 等圧線の間隔が狭い=風が強い。③ 可視画像(昼間のみ・雲の厚さ)と赤外画像(24時間可・雲頂高度)を区別。④ アメダスは天気は観測しない(自動化困難)。雨量・風向風速・気温・湿度のみ。
練習
- 天気図で等圧線は普通何hPaごとに引かれるか。
- 気象衛星「ひまわり」はどの軌道上にあるか。
- 「北の風」とは、どこからどこへ吹く風か。