海陸風と季節風
陸と海の暖まり方の違いから、毎日の風(海陸風)と季節の風(季節風)が生まれます。
基本知識
陸は比熱が小さいのですぐに暖まりすぐに冷えます。海は比熱が大きいのでゆっくり暖まりゆっくり冷えます。この性質の違いが地表近くの気温差を生み、気圧差→風につながります。
① 海陸風(1日スケール): 昼間は陸が暖まり上昇気流→陸が低気圧→海から陸へ風が吹く(海風)。夜は逆で陸から海へ(陸風)。
② 季節風(モンスーン)(1年スケール): 夏は大陸が暖まり低気圧、海が高気圧→南東の季節風(太平洋から日本へ高温多湿の風)。冬は大陸が冷えて高気圧、海が低気圧→北西の季節風(シベリアから日本海を渡って雪を運ぶ)。
📘 重要用語
比熱(物質1gの温度を1℃上げるのに必要な熱量。水は4.2J/g・℃で大)
海風(日中、海から陸へ吹く風)
陸風(夜間、陸から海へ吹く風)
季節風(モンスーン)(夏と冬で向きが反転する大規模な風)
夏の季節風(日本付近では南東風。湿った空気・蒸し暑い)
冬の季節風(日本付近では北西風。日本海側に雪をもたらす)
比熱(物質1gの温度を1℃上げるのに必要な熱量。水は4.2J/g・℃で大)
海風(日中、海から陸へ吹く風)
陸風(夜間、陸から海へ吹く風)
季節風(モンスーン)(夏と冬で向きが反転する大規模な風)
夏の季節風(日本付近では南東風。湿った空気・蒸し暑い)
冬の季節風(日本付近では北西風。日本海側に雪をもたらす)
深掘り (背景・意義)
海陸風が切り替わる無風の時間帯を凪(なぎ)といい、朝凪・夕凪が知られています。瀬戸内海地方では夕凪のときに気温が上がりやすく、独特の蒸し暑さがあります。
冬の季節風は乾いたシベリア気団の風ですが、日本海を渡る間に水蒸気を補給し、日本海側の山脈にぶつかって上昇し大雪を降らせます。一方、山脈を越えた太平洋側では水分を失った乾いた風になり「からっ風」として晴天をもたらします(フェーン現象の一種)。
このように地理(海・陸・山)と物理(比熱・気圧・断熱変化)が結びついて、日本の独特な気候が形作られています。
💡 ポイント
- 水(海)の比熱は大、土(陸)の比熱は小
- 海陸風は1日スケールの風
- 昼=海風(海→陸)、夜=陸風(陸→海)
- 夏の季節風=南東(太平洋から)
- 冬の季節風=北西(シベリアから)
- 冬:日本海側に雪、太平洋側は晴れ
- 朝凪・夕凪=風の切り替わり時間
注意点 (混同しやすい)
① 海陸風と季節風はスケールが違う(1日 vs 1年)が原理は同じ。② 海風=海から陸、陸風=陸から海、と「風の出発地+風」と覚える。③ 比熱は水>砂・土>金属の順に大きい。④ 冬の日本海側で大雪、太平洋側で晴天になるのは山脈と季節風の組み合わせ。
練習
- 日中、海から陸へ吹く風を何というか。
- 夏の日本付近で吹く季節風の向きを答えなさい。
- 冬に日本海側に雪が多い理由を簡単に説明しなさい。