高校発展 / 溶液 1 / 6

濃度の表し方と換算

濃度の表し方と換算

溶液の濃度は化学計算の出発点です。質量・体積・モル数を使い分け、相互換算できる力が必要です。

基本知識

主な濃度表記: ① 質量パーセント濃度 = (溶質質量/溶液質量)×100 [%]、② モル濃度 = 溶質モル数 / 溶液体積 [mol/L]、③ 質量モル濃度 = 溶質モル数 / 溶媒質量 [mol/kg]、④ モル分率 = 溶質モル数 / 全モル数。溶液の密度 ρがわかれば、質量%とモル濃度は相互換算できます: c = 1000ρw/(100M)

📘 重要公式
質量%濃度(w = m溶質/m溶液×100)
モル濃度 c(n/V [mol/L])
質量モル濃度 m(n/m溶媒(kg) [mol/kg])
換算式(c = 1000ρw/(100M))
希釈の式(c1V1 = c2V2
ppm(10-6レベルの微量成分濃度)

深掘り (原理・応用)

モル濃度は体積基準で温度依存します。質量モル濃度・モル分率は温度に依存しないため、束一的性質の計算で使われます。環境分析では ppm(10-6)や ppb(10-9)を用い、水道水の塩素は約0.4 ppm。希釈計算は薬学・臨床検査でも必須です。

💡 ポイント
  • モル濃度=体積基準、質量モル濃度=溶媒質量基準
  • 束一的性質では質量モル濃度
  • 希釈式 c1V1=c2V2
  • ppm ≒ mg/L (水の場合)
  • 質量%とモル濃度の換算には密度が必須
  • 溶液体積は溶質+溶媒の単純和ではない
  • 標準液調製はメスフラスコで

注意点 (混同しやすい・頻出ミス)

① モル濃度(mol/L)と質量モル濃度(mol/kg)を単位で区別。② 質量%は溶液質量(溶媒質量ではない)で割る。③ 希釈時、溶質モル数は不変。④ 体積は溶質+溶媒の単純和ではない。

練習

  1. 水500 gにNaOH 20 g(M=40)を溶かしたとき、質量モル濃度を求めよ。
  2. 密度1.18 g/cm3, 質量%35%のHCl(M=36.5)のモル濃度を求めよ。
  3. 2.0 mol/L硫酸を0.10 mol/Lにするには、何倍希釈すればよいか。

このレッスンのQ&A

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