高校発展 / 溶液 2 / 6

溶解度と再結晶

溶解度と再結晶

溶解度は固体・気体がどれだけ溶けるかを示します。温度依存性を利用した精製法が再結晶です。

基本知識

固体の溶解度は水100 gに溶ける溶質の最大質量 [g/100g水]。多くの塩(KNO3, NaNO3)は温度↑で溶解度↑。例外的にNaClは温度依存性が小さく、Ce2(SO4)3は温度↑で減少します。気体の溶解度はヘンリーの法則に従い、温度↓・分圧↑で増加。一定温度では溶解する気体のmol(質量)は分圧に比例しますが、その分圧での体積は分圧によらず一定です。

📘 重要用語・公式
飽和溶液(その温度で溶けるだけ溶けた溶液)
溶解度(水100 gに溶ける溶質の最大質量)
過飽和(飽和を超えた準安定状態)
ヘンリーの法則(気体の溶解量 ∝ 分圧)
再結晶(高温で溶かし冷却して析出させる精製法)
水和水(結晶中の水。CuSO4·5H2O 等)

深掘り (原理・応用)

再結晶は溶解度差を利用した古典的精製法。KNO3は10℃で22 g, 60℃で110 gと約5倍の差があり再結晶に適します。水和水を含む結晶(CuSO4·5H2O)では、水和水分を溶媒水に加算し、無水物換算で計算する点が頻出ミスです。炭酸飲料は高圧でCO2を溶かしたものでヘンリーの法則の身近な例です。

💡 ポイント
  • 固体の溶解度: 温度↑で大体増加
  • 気体の溶解度: 温度↓・圧力↑で増加
  • ヘンリーの法則: 溶解mol ∝ 分圧
  • 同温・その分圧の体積は不変
  • 再結晶=溶解度差の利用
  • 水和水を含む結晶は要注意
  • 過飽和は準安定で刺激で結晶化

注意点 (混同しやすい・頻出ミス)

① 溶解度は「水100 g」基準(溶液100 gではない)。② ヘンリーの法則のmolは分圧に比例、体積(その分圧で)は不変。③ 水和水は溶媒水に含めて計算。④ 過飽和は準安定。

練習

  1. 60℃の水100 gに溶けたKNO3飽和液(110 g/100g水)を10℃(22 g/100g水)に冷却したとき、析出量は何 g か。
  2. CuSO4·5H2O 25 g を水75 gに溶かしたときCuSO4の質量%濃度を求めよ(M(CuSO4)=160, M(H2O)=18)。
  3. 0℃, 1.0×105 Paで水1 LにO2が50 mL(STP換算)溶ける。同温で分圧2.0×105 Paのとき、水1 Lに溶けるO2のSTP換算体積を求めよ。

このレッスンのQ&A

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