反応エネルギーの実生活応用
反応エネルギーの知識は燃料・冷暖房・食品・医薬と密接につながります。実用面の理解を深めましょう。
基本知識
① 燃料の発熱量: 1 gあたりの燃焼熱を比較。水素142 kJ/g、メタン55 kJ/g、ガソリン48 kJ/g、石炭24 kJ/g。
② カイロ・冷却パック: 鉄粉の酸化(発熱), 硝酸アンモニウムNH4NO3の溶解(吸熱)
③ 食品のカロリー: タンパク質4 kcal/g, 炭水化物4 kcal/g, 脂質9 kcal/g
④ 爆発反応: TNT、ニトログリセリン、火薬は急速発熱+気体大量発生
⑤ 水素エネルギー: 燃焼後はH2Oのみで脱炭素技術として注目
📘 重要用語
発熱量(熱量密度)(質量あたりの燃焼熱)
高位発熱量HHV(生成水を液体としたエネルギー)
低位発熱量LHV(生成水を気体としたエネルギー)
燃焼カロリー(食品の代謝可能エネルギー)
触媒燃焼(白金触媒で低温燃焼。給湯器)
グリーン水素(再生可能エネルギーから水電解で製造)
発熱量(熱量密度)(質量あたりの燃焼熱)
高位発熱量HHV(生成水を液体としたエネルギー)
低位発熱量LHV(生成水を気体としたエネルギー)
燃焼カロリー(食品の代謝可能エネルギー)
触媒燃焼(白金触媒で低温燃焼。給湯器)
グリーン水素(再生可能エネルギーから水電解で製造)
深掘り (原理・応用)
水素は重量あたり燃焼熱が炭化水素の3倍ですが、体積あたりは小さく貯蔵が課題です。液化(20 K)、高圧タンク(70 MPa)、有機ハイドライド(MCHなど)、アンモニア化が研究されています。
食品の代謝はゆっくりと結合エネルギーを取り出すプロセスで、ATPを介して生体仕事に変換されます。脂質9 kcal/gが炭水化物・タンパク質の2倍以上のエネルギー密度を持つのは、CとHの含有比率が高く完全還元状態に近いためです。
💡 ポイント
- 燃料の発熱量はg・mol・L換算で比較
- 水素=g当たり最大、貯蔵が課題
- カイロ=Fe酸化、冷却パック=NH4NO3溶解
- 食品: 脂質9, 糖質4, タンパク4 kcal/g
- HHV(液) > LHV(気) (蒸発熱分)
- 水素エネルギー=脱炭素
- 触媒燃焼=低温・安全
注意点 (混同しやすい・頻出ミス)
① 燃料比較は単位を統一(kJ/g, kJ/mol, MJ/L)。② カロリー(cal)とキロカロリー(kcal)は1000倍違う。食品表示は kcal。③ 水素は重量当たりは大きいが体積貯蔵が難しい。④ 火薬の爆発力は熱量だけでなく気体発生量も重要。
練習
- 水素H2とメタンCH4のmolあたり燃焼熱が H2: -286 kJ, CH4: -891 kJの時、gあたりではどちらが大きいか。
- 使い捨てカイロが発熱する化学反応式を書け。
- 水素エネルギーが「脱炭素」と呼ばれる理由を、燃焼の化学反応式を示して説明せよ。