中学 / 化学変化とイオン 1 / 6

イオンと電解質

イオンと電解質

物質の中には水に溶けると電気を通すものとそうでないものがあります。この違いはイオンが生じるかどうかで決まります。

基本知識

原子は中心にある原子核(陽子・中性子)とその周りを回る電子から成ります。通常は陽子数と電子数が等しく電気的に中性ですが、電子を失ったり受け取ったりすると電気を帯びた粒子=イオンになります。電子を失うと陽イオン(+)、電子を受け取ると陰イオン(−)になります。
水に溶けてイオンに分かれることを電離といい、電離する物質を電解質、電離しない物質を非電解質と呼びます。塩化ナトリウム・塩化水素・水酸化ナトリウムは電解質、砂糖・エタノールは非電解質の代表例です。

📘 重要用語
イオン(電気を帯びた原子または原子団)
陽イオン(電子を失い+に帯電。Na+, Ca2+
陰イオン(電子を受け取り−に帯電。Cl-, OH-
電離(電解質が水に溶けてイオンに分かれること)
電解質(水に溶けて電離し電流を通す物質。NaCl, HCl)
非電解質(水に溶けてもイオンを生じない。砂糖、エタノール)

深掘り

塩化ナトリウムの電離は NaCl → Na+ + Cl- と表します。塩化水素の電離は HCl → H+ + Cl- です。水溶液中に自由に動けるイオンがあるため、電気が流れます。
一方、砂糖(スクロース)は水に溶けても分子のままでイオンになりません。このため砂糖水は電流をほとんど通しません。イオン式は元素記号の右肩に電荷を書きます(例: Mg2+, S2-)。多原子イオンとして OH-(水酸化物イオン)や SO42-(硫酸イオン)も重要です。

💡 ポイント
  • イオン=電気を帯びた粒子。陽イオン(+)・陰イオン(−)
  • 電子を失う→陽イオン、電子を受け取る→陰イオン
  • 電離=水に溶けてイオンに分かれること
  • 電解質→水溶液は電流を通す
  • 非電解質→水溶液は電流を通さない(砂糖・エタノール)
  • 多原子イオンの代表: OH-, SO42-, NO3-, NH4+

注意点

電解質非電解質の区別は「イオンに分かれるかどうか」で判断する。② 電離(イオンに分かれる)と溶解(水に溶ける)は別の現象。砂糖も溶解するが電離しない。③ イオン式の電荷の数字は「価数」といい、電子のやり取りの数と同じ。

練習

  1. 塩化ナトリウムが水に溶けたときの電離の式を書きなさい。
  2. 電解質と非電解質の違いを説明し、それぞれ1例ずつ挙げなさい。
  3. 陽イオンになるとき、原子は電子を失うか受け取るか答えなさい。

このレッスンのQ&A

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