中生代と恐竜の時代
中生代(約2.5〜0.66億年前)は爬虫類の時代と呼ばれ、恐竜・翼竜・首長竜が繁栄しました。また哺乳類と鳥類の祖先も中生代に登場します。白亜紀末には隕石衝突による大量絶滅で幕を閉じます。
基本知識
中生代はペルム紀末大量絶滅後に始まります。三畳紀(2.52〜2.01億年前)には超大陸パンゲアが分裂を始め、恐竜・哺乳類の共通祖先が出現しました。ジュラ紀(2.01〜1.45億年前)には恐竜が多様化・巨大化し、始祖鳥(アーケオプテリクス)が出現して鳥類の起源となりました。
白亜紀(1.45〜0.66億年前)には被子植物が急速に多様化し、大型肉食恐竜(ティラノサウルス等)が登場しました。白亜紀の地球は現在より約6〜10℃温暖で、極地にも氷がなく海面が高い状態(温室気候)でした。
白亜紀末(約6600万年前)のK-Pg大量絶滅は、直径約10〜15kmのチクシュルーブ隕石(ユカタン半島沖に衝突)による「衝突の冬」(塵による太陽光遮断・寒冷化・酸性雨)と、デカントラップ火山活動の複合が原因とされます。恐竜(鳥類を除く)・翼竜・アンモナイト等が絶滅しました。地層のK-Pg境界にはイリジウム異常(宇宙由来金属の濃集)が世界各地で検出されています。
例題
K-Pg境界のイリジウム異常はなぜ隕石衝突の証拠とされるか説明しなさい。
解答: イリジウムは地球表面には極めて希少だが隕石中に多く含まれる。K-Pg境界の地層に世界各地でイリジウムが高濃度で検出されることは、巨大隕石が衝突してその物質が全球的に降下・堆積したことを示す。
K-Pg境界のイリジウム異常はなぜ隕石衝突の証拠とされるか説明しなさい。
解答: イリジウムは地球表面には極めて希少だが隕石中に多く含まれる。K-Pg境界の地層に世界各地でイリジウムが高濃度で検出されることは、巨大隕石が衝突してその物質が全球的に降下・堆積したことを示す。
ポイント
- 中生代の3紀:三畳紀→ジュラ紀→白亜紀
- パンゲア分裂は三畳紀〜ジュラ紀に始まる
- 始祖鳥(アーケオプテリクス):ジュラ紀・鳥類の起源
- 被子植物の多様化:白亜紀
- 白亜紀の気候:温室気候・極地に氷なし
- K-Pg大量絶滅:6600万年前・チクシュルーブ隕石衝突
- K-Pg境界のイリジウム異常が隕石衝突の証拠
注意点
① 「恐竜絶滅」は正確には「非鳥類型恐竜の絶滅」で、鳥類は恐竜の子孫として現在も存在する。② K-Pg境界の「K」はドイツ語 Kreide(白亜紀)の頭文字、「Pg」は古第三紀。③ 始祖鳥は「最初の鳥」ではなく、現在は鳥類への移行的存在と位置づけられる。
練習
- 中生代を構成する3つの紀を古い順に答えなさい。
- 白亜紀末大量絶滅の主原因とされるものは何か。
- K-Pg境界に見られるイリジウム異常は何を示すか。