中学1年 / 文字の式 5 / 6

文字の式⑤ 式の値・関係を表す式

文字の式⑤ 式の値・関係を表す式

これまで学んだ文字式の総仕上げとして、代入して式の値を求める方法と、等式・不等式で数量の関係を表す方法を学びます。これから文字式を「使う」場面で必ず必要になる内容です。

代入と式の値

文字に具体的な数をあてはめることを 代入 といいます。代入して計算した結果が 式の値 です。
コツ:代入のときは文字をかっこ付きの数に置き換えると、符号のミスを防げます。

  • x = 3 のとき、2x + 1 = 2×(3)+1 = 7
  • x = −2 のとき、3x − 5 = 3×(−2)−5 = −6 − 5 = −11
  • a = −3 のとき、a² = (−3)² = 9 (−3² ではない!)
📘 例題①
x = −4、y = 3 のとき、次の式の値を求めなさい。
(1) 2x − y (2) x² + 3y
解答:
(1) 2×(−4) − (3) = −8 − 3 = −11
(2) (−4)² + 3×(3) = 16 + 9 = 25

等式と不等式

2つの数量が「等しい」ことを表すには =(等号)を使い、「大小関係」を表すには 不等号 <, >, ≦, ≧ を使います。

  • 等式:等号で結ばれた式。例:2x + 3 = 7
  • 不等式:不等号で結ばれた式。例:3a − 1 ≧ 5

不等号の意味:
 a < b :a は b より小さい
 a > b :a は b より大きい
 a ≦ b :a は b 以下(a=b を含む)
 a ≧ b :a は b 以上(a=b を含む)

文章を式(等式・不等式)にする

日本語の数量関係を文字式に直すときは、まず「等しい」のか「大きい・小さい」のかを見極めましょう。

  • 「1個 a 円の品物を5個買うと b 円になる」 → 5a = b
  • 「身長 x cm は 150cm より高い」 → x > 150
  • 「所持金 x 円から 800 円使ったら、残りは 200 円以上だった」 → x − 800 ≧ 200
  • 「a 個のあめを 6 人に b 個ずつ配ると 3 個余る」 → a = 6b + 3
📘 例題②
次の数量の関係を、等式または不等式で表しなさい。
(1) 1冊 x 円のノートを 4 冊と、1本 80 円の鉛筆を y 本買って合計 1000 円だった。
(2) ある数 a の 3 倍に 5 を加えた数は、20 未満である。
解答:
(1) 4x + 80y = 1000
(2) 3a + 5 < 20 (「未満」は等号を含まない <)
💡 ポイント
  • 代入はかっこ付きで! 特に負の数の代入では (−3)² と −3² の違いに注意
  • 「等しい」→ =、「大小」→ <, >, ≦, ≧
  • 「以上・以下」は等号を含む(≧, ≦)/「より大きい・より小さい・未満」は含まない(>, <)
  • 文章題は「何と何が等しいか/どちらが大きいか」を先に決めてから式を作る

練習問題

  1. a = −5 のとき、a² − 2a + 3 の値を求めなさい。
  2. 次の数量を表す式を書きなさい:時速 x km で 3 時間進んだ道のりと、時速 60 km で y 時間進んだ道のりの合計が 200 km である。
  3. 次の関係を不等式で表しなさい:1冊 a 円の本を 5 冊買って、おつりが 100 円以上残るように 3000 円を出す。

解答・解説

  1. 解答:38
    解説:a=−5 を代入:(−5)² − 2×(−5) + 3 = 25 + 10 + 3 = 38。 (−5)² = 25 と、−2×(−5) = +10 の符号に注意。
  2. 解答:3x + 60y = 200
    解説:前半の道のり 3x km、後半の道のり 60y km。合計が 200 km なので等式 3x + 60y = 200。
  3. 解答:3000 − 5a ≧ 100
    解説:5 冊の代金は 5a 円。おつり = 3000 − 5a。「100 円以上」は 100 を含むので ≧ を使い、3000 − 5a ≧ 100。
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このレッスンのQ&A

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