リスニング戦略 — 先読み・メモ・音変化
リスニングは「聞こえる音」を「意味」に変換する技術です。3つの主要戦略を整理します。
基本ルール
① 先読み戦略:音声が流れる前に設問・選択肢を読む。
- 設問のキーワードを把握(What time / Where / Why)
- 選択肢の違いを確認 → 何を聞くべきかを明確に
- 例:選択肢が時刻なら「数字に注意」、場所なら「地名に注意」
② メモ戦略:聞きながら最低限のメモを取る。
- 数字・固有名詞・日時を中心に
- 1単語または記号でメモ(文章で書くと聞き逃す)
- 「○○ said X」のような構造を→「A: X」と簡略化
- 矢印・記号で関係を表す(A → B, A ↔ B)
③ 音変化を理解する:英語特有の音変化に慣れる。
- 連結(linking):「pick it up」→「pickiTup」のように単語間がつながる
- 同化(assimilation):「don't you」→「don't-cha」、「did you」→「did-ja」
- 脱落(elision):「I'm gonna」=「I am going to」、「wanna」=「want to」
- 弱形(weak form):「the」「to」「for」「a」などは弱く発音される
- 強勢(stress):英語は強弱のリズム。重要な語を強く、機能語を弱く
④ 文脈を予測する:
- 会話の流れから次の発言を予測
- 「Question」が来たら「Answer」が来る
- 「First」が来たら「Second」「Finally」が来る
文字:What are you going to do tomorrow?
音声:「ワッチュゴナドゥトゥモロ?」
(What are = ワッ + are、going to = ゴナ、to do = トゥドゥ)
メモ例:「What ___ tomorrow?」← 重要な単語だけ書き、残りは予測する
注意点
① 全部理解しようとしない:1〜2語聞き逃しても、文脈で意味は推測できる。重要な情報(5W1H)だけ集中。
② 直前の発言を覚える:会話問題では、最後の発言の前のターンが重要なことが多い。
③ ネガティブな表現に注意:「not」「never」「no」を聞き逃すと意味が反転する。否定の音は弱いことが多いので集中。
④ 速度に慣れる:リスニング教材は通常 150〜170 wpm(words per minute)。共通テストもこの速度。日頃から英語ニュース(BBC, NPR)で耳を鍛える。
⑤ 復習法:聞いた後にスクリプトを読み、聞き取れなかった部分を確認。同じ音声を3〜5回繰り返し聞く。
- 先読み戦略:設問・選択肢のキーワード把握
- メモ戦略:数字・固有名詞・記号で簡略化
- 音変化:連結・同化・脱落・弱形
- 5W1H に集中、全部理解しない
- 否定形(not/never)に注意
練習
- リスニングの「先読み」で確認すべき要素を2つ挙げなさい。
- 「going to」は実際の発音でどのように聞こえることがあるか答えなさい。
- 「I am not going to do that.」のメモを記号化しなさい(最低限)。