星座と季節の星空
夜空の星々は古代から星座として結ばれてきました。地球の公転により、季節ごとに見える星座が変わります。
基本知識
国際天文学連合(IAU)は88個の星座を公式に定めています。日本で見えるのは約半数。
季節の代表的な星座と1等星(三角形):
① 春の大三角: アークトゥルス(うしかい)・スピカ(おとめ)・デネボラ(しし)。
② 夏の大三角: ベガ(こと)・アルタイル(わし)・デネブ(はくちょう)。
③ 秋の四辺形(ペガスス): 1等星は少ないが目印になる四辺形。
④ 冬の大三角: ベテルギウス(オリオン)・シリウス(おおいぬ)・プロキオン(こいぬ)。
同じ恒星でも、地球が太陽の周りを公転するため、季節によって夜に見える方向が変わります。これを年周運動といい、星座は1ヶ月で約30度西へずれていきます。
星座(恒星をつないで形作られる天空上の領域。88個)
年周運動(地球の公転による星座の見える時期の移動)
春の大三角(アークトゥルス・スピカ・デネボラ)
夏の大三角(ベガ・アルタイル・デネブ)
冬の大三角(ベテルギウス・シリウス・プロキオン)
黄道12星座(太陽の通り道(黄道)上にある12の星座。占星術の星座)
深掘り (背景・意義)
同じ時刻に観測すると、星座は1ヶ月で約30度、1日あたり約1度西へ移動して見えます。これが年周運動で、1年で360度=元に戻ります。
古代エジプトでは、シリウスが日の出直前に東の地平線に見える時期がナイル川氾濫の時期と一致したため、暦の作成に利用されました。
黄道12星座(おひつじ・おうし・ふたご・かに・しし・おとめ・てんびん・さそり・いて・やぎ・みずがめ・うお)は太陽が1年で通る道(黄道)上にあり、占星術の起源です。実は地軸の歳差運動で、現在の各誕生月の太陽は本来の星座より約1つズレています。
都市部では光害(ライトポリューション)で星が見えにくくなっており、星空保全運動(ダークスカイ運動)が広がっています。
- 星座は88個(IAU公式)
- 春の大三角=アークトゥルス・スピカ・デネボラ
- 夏の大三角=ベガ・アルタイル・デネブ
- 冬の大三角=ベテルギウス・シリウス・プロキオン
- 1ヶ月で星座は約30度西へ(年周運動)
- 黄道12星座=太陽の通り道
- シリウスは全天で最も明るい恒星
注意点 (混同しやすい)
① 春・夏・冬には大三角があるが、秋は四辺形(ペガスス座)。② 星座は1ヶ月で30度(=360÷12)、1日では約1度西へ移動。③ 日周運動(1日で東→西、自転による)と年周運動(1年で30度ずつ西、公転による)は別。④ 占星術の星座と現代の天文学的位置にはズレがある(歳差運動のため)。
練習
- 夏の大三角を構成する3つの1等星をすべて答えなさい。
- 同じ時刻に観測したとき、1ヶ月で星座は約何度西へ動くか。
- 太陽が通る道筋を何というか。