高校発展 / 反応速度と化学平衡 3 / 6

化学平衡と平衡定数

化学平衡と平衡定数

可逆反応では、正反応と逆反応の速度が等しくなり化学平衡に達します。このときの濃度の関係を表すのが平衡定数です。

基本知識

反応 aA + bB ⇌ cC + dD の平衡定数: Kc = [C]c[D]d / ([A]a[B]b)。気体反応では分圧表記の Kp = (PCc·PDd) / (PAa·PBb) も用い、Kp=Kc(RT)Δnの関係があります。
平衡定数Kは温度のみに依存し、濃度・圧力・触媒では変わりません。K≫1で生成物優位、K≪1で反応物優位、K≒1で中間的平衡となります。
純液体・純固体は活量1として平衡定数式に含めません(例: CaCO3(s)⇌CaO(s)+CO2(g) では K=PCO2のみ)。

📘 重要用語・公式
化学平衡(正逆の速度が等しい動的平衡)
平衡定数 Kc(濃度表記、温度依存)
Kp(分圧表記、Kp=Kc(RT)Δn
純固体・純液体(活量1で省略)
ΔG°=-RTln K(自由エネルギーと平衡定数)
反応商 Q(任意時点の濃度比。Q

深掘り (原理・応用)

平衡定数は熱力学のギブズ自由エネルギーと ΔG° = -RT ln K の関係で結ばれます。K=1のときΔG°=0、K>1で発熱的(ΔG°<0)、K<1で逆。
合成アンモニア・水性ガス平衡(CO+H2O⇌CO2+H2)・エステル化平衡など、産業反応の最適条件設計は平衡計算が基礎です。反応商 Q と K の大小比較で正逆どちらに進むかが分かります(QK で逆反応)。

💡 ポイント
  • 動的平衡=正逆速度が等しい
  • K=温度のみに依存
  • K≫1: 生成物優位
  • 純固体・純液体は省略
  • Kp=Kc(RT)Δn
  • ΔG°=-RT ln K
  • 反応商Q

注意点 (混同しやすい・頻出ミス)

① 平衡定数は温度でしか変わらない(濃度・圧力・触媒では不変)。② 純固体・純液体は K の式に入れない。③ K の単位は次数次第で[mol/L]Δnになり一般に無次元ではない(便宜上無次元として扱うこともある)。④ Kp計算では圧力単位を統一。

練習

  1. N2+3H2⇌2NH3の平衡定数Kcを式で書け。
  2. CaCO3(s)⇌CaO(s)+CO2(g)の平衡定数Kpを式で書け。
  3. 反応開始時 Q=0.5, 平衡定数 K=2.0 のとき、正逆どちらに反応が進むか。
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このレッスンのQ&A

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