高校基礎 / プレートテクトニクスと地震 3 / 6

地震の発生メカニズム

地震の発生メカニズム

地震は岩盤が急激に破壊・変位する現象です。その原因と種類を理解することで、被害予測と防災につなげられます。

基本知識

地震が発生した地下の場所を震源、震源の真上の地表の点を震央といいます。震源の深さを震源深度といい、浅いもの(70 km以浅)を浅発地震、深いもの(300〜700 km)を深発地震(深発地震・スラブ内地震)と呼びます。
地震の種類:
プレート境界型地震(海溝型): 海洋プレートが沈み込む際に大陸プレートが引きずられ、蓄積したひずみが一気に解放。M8〜9の超巨大地震が起きやすく、津波を伴いやすい。東北地方太平洋沖地震(2011, M9.0)・南海地震など。
内陸型地震(直下型): 大陸プレート内部の活断層がずれて起きる。震源が浅く(10〜20 km程度)局地的に大きな被害。兵庫県南部地震(1995, M7.3)など。
スラブ内地震: 沈み込んだ海洋プレート(スラブ)内部で起きる深発地震。
断層の種類: 正断層(引張力)・逆断層(圧縮力)・横ずれ断層(水平)。日本で多いのは東西圧縮力による逆断層型

📘 重要用語
震源(地震発生の地下の点)
震央(震源直上の地表の点)
活断層(最近数十万年以内に活動した断層)
プレート境界型地震(海溝でひずみが解放。巨大地震・津波を伴う)
内陸型地震(活断層のずれ。浅くて局地的に大きな被害)
逆断層(圧縮力で上盤が上昇。日本で多い断層型)

深掘り

弾性反発説(リード)は地震発生を説明する理論です。プレートの運動によって岩盤にひずみエネルギーが蓄積され、岩盤の強度を超えると断層面に沿って急激に変位が起きてエネルギーが解放されます。このとき放出されるエネルギーが地震波として伝わります。
日本の活断層は約2000本あるとされており、いつどこで活動するかを予測することは非常に難しいです。GPS(GNSS)を用いたプレート変位の連続観測が、地殻変動のモニタリングに活用されています。
1995年の阪神淡路大震災(M7.3)は内陸直下型地震の代表例で、震源深さ約16 km、震央直下の六甲・淡路島付近で最大震度7を記録しました。

💡 ポイント
  • 震源=地下の発生点、震央=その真上の地表
  • プレート境界型=海溝・巨大地震・津波多い
  • 内陸型=活断層・浅い・局地的大被害
  • 日本では逆断層型が多い(東西圧縮)
  • 弾性反発説=ひずみ蓄積→一気に解放
  • GPS観測で地殻変動をモニタリング

注意点

① 震源と震央を混同しない。震源=地下、震央=地表。② プレート境界型地震はM8〜9クラスで大きいが、内陸型でもM7クラスで局地的被害は甚大。③ 「活断層=危険」ではなく、「活断層周辺は地震リスクが高い」と正確に表現する。

練習

  1. プレート境界型地震と内陸型地震の発生場所の違いを説明しなさい。
  2. 弾性反発説を簡潔に説明しなさい。
  3. プレート境界型地震で津波が発生しやすい理由を述べなさい。
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このレッスンのQ&A

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