地質年代区分
地球の46億年の歴史は、岩石・化石・生命の変化をもとに地質年代として体系的に区分されています。この区分を理解することで、地球と生命の歴史の大まかな流れを把握できます。
基本知識
大きく先カンブリア時代(約46億〜5.4億年前)と顕生代(5.4億年前〜現在)に分けられます。
先カンブリア時代: 地球の歴史の約88%を占める。化石がほとんど残らない(殻・骨格を持つ生物がいなかった)。後期にエディアカラ生物群(多細胞生物の先駆け、化石が残る)が出現。
顕生代は古生代・中生代・新生代に分かれます。
① 古生代(5.4億〜2.5億年前): カンブリア紀に多様な動物門が爆発的に出現(カンブリア爆発)。オルドビス紀〜シルル紀に生物が陸上へ。石炭紀に大型両生類・シダ植物の森林。ペルム紀末に史上最大の大量絶滅(約96%の種が絶滅)。
② 中生代(2.5億〜6600万年前): 恐竜・アンモナイト・裸子植物が繁栄。白亜紀末に大量絶滅。
③ 新生代(6600万年前〜現在): 哺乳類・被子植物が繁栄。第四紀に人類出現。
先カンブリア時代(約46億〜5.4億年前。地球史の約88%。化石少ない)
古生代(5.4億〜2.5億年前。カンブリア爆発・生物の陸上進出)
中生代(2.5億〜6600万年前。恐竜・アンモナイト全盛)
新生代(6600万年前〜現在。哺乳類・被子植物・人類出現)
カンブリア爆発(約5.4億年前に多様な動物門が爆発的に出現)
示準化石(特定の時代を示す化石。三葉虫=古生代、アンモナイト=中生代、ナウマン象=新生代)
深掘り (背景・意義)
地質年代の境界は多くの場合、大量絶滅イベントと重なっています。特に有名なのはP-T境界(古生代/中生代境界、2.5億年前、約96%の種が絶滅)とK-Pg境界(中生代/新生代境界、6600万年前、恐竜絶滅)です。
放射性同位体を使った年代測定(放射年代法)が地質年代の絶対年代決定に使われます。ウラン-鉛法・カリウム-アルゴン法・炭素-14法などがあります。炭素-14法は半減期が約5730年のため数万年前までの生物遺体の年代測定に適しています。
日本でもチバニアン(千葉時代)という地質年代の名称が2020年に正式承認されました。千葉県市原市の地層が約77万年前の地磁気逆転の証拠を示しているとして命名されたもので、日本初の地質年代名称です。
- 先カンブリア時代=地球史の88%(46億〜5.4億年前)
- 古生代=カンブリア爆発・三葉虫・生物陸上進出
- 中生代=恐竜・アンモナイト
- 新生代=哺乳類・人類
- 示準化石:三葉虫→古生代、アンモナイト→中生代
- P-T境界=96%絶滅/K-Pg境界=恐竜絶滅
- チバニアン=日本初の地質年代名称
注意点 (混同しやすい)
① 示準化石(時代)と示相化石(環境)を混同しない。② 先カンブリア時代は「先カンブリア紀」ではなく「時代」。③ 恐竜が生きた時代は中生代全体(2.5億〜6600万年前)であって、カンブリア紀(古生代)ではない。④ 古生代末と中生代末どちらにも大量絶滅がある。
練習
- アンモナイトの化石は何代の地層を示す示準化石か。
- カンブリア爆発とは何か、簡単に説明しなさい。
- 古生代末(P-T境界)の大量絶滅では約何%の種が絶滅したか。